25.初めての*

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***  パジャマを着て脱衣所のドアを開けると、デジャブでしょうか。  宗親(むねちか)さんが廊下で私の出待ちをしていらした。  いや、入籍(あの)日のリベンジだし、そうなるといいなと思って宗親(むねちか)さんに先にお風呂に入ってもらったんだけど――。  でも、今はお風呂に入る前とは事態が変わってしまったの。  戦況は時事刻々と変化するものなのですよ、宗親(むねちか)さんっ!  なんてことを思いながらススッと宗親(むねちか)さんから距離を取るようにピッタリ壁に背中をくっ付けたら、ギュッと手を握られてしまった。  ああっ! これもっの再現ですね。  わかります、わかります。  でもっ。 「あ、あのっ、宗親(むねちか)さんっ。どうしても今日じゃないとダメですか?」  この()に及んでまたしてもそんなことを言い出した私に、宗親(むねちか)さんが「今朝約束しましたよね? 『夜に続きをしましょう』って」って。  ……そうですよねぇぇぇぇ。
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