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「あれは僕がキミを達かせた後だったでしょう?」
私をどこか寂しげな瞳で見下ろしていらっしゃると、宗親さんは不意に私に覆いかぶさるようにして、耳に吐息を吹き込むみたいに低音ボイスでささやいてくる。
「僕は……自然体のままの春凪の裸が見たいんです」
言って私の耳朶にチュッと口付けを落とすと、どこか切なげな……それでいてとても真剣な顔で、再度私を見下ろすの。
「しっ、自然体って……どういう……」
宗親さんが何をおっしゃりたいのか分かっていて……それでも私は問わずにはいられない。
だってそんなの……了承するわけにはいかないんだもの。
なのに。
「ココが……勃っていない時」
ソワソワと視線を彷徨わせる私の胸の膨らみを、指先でそっと掠めるように撫でて、宗親さんがそうおっしゃった。
私は宗親さんの言葉に何も言えずに瞳を見開く。
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