25.初めての*

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*** 「だからお願い、春凪(はな)。今すぐ脱いで、僕にキミの全てをさらけ出して?」 「…………そっ、そんなのっ、む、む、む、無理に決まってますっ!」  とんでもないお願い事をしてくる宗親(むねちか)さんに、やっとの思いでそう言ったら、「何故?」と問いかけていらして。  何故も何も分かってるじゃないですかっ。 「あ、貴方を……萎えさせる自信があるからですっ」  言ってて自分でも情けなくなって、泣きそうになった私に、宗親(むねちか)さんは大きな吐息を落とされた。 「春凪(はな)は僕のことを本当に分かっていませんね」  ゆるゆると私の前髪に愛おしそうに触れながら、宗親(むねちか)さんが悲しそうな顔をする。 「先ほど申し上げたはずです。僕は受け入れて愛せる自信がある、と」
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