2324人が本棚に入れています
本棚に追加
うー。宗親さんの意地悪ぅー!!
確かにさっきはそうでしたけど、アレはあんなことやこんなことの直後だったからであって、今は大分回復してるはずですっ!
そう言いたかったのに、不意に宗親さんが身に纏うマリン系のコロンの香りがフワッと鼻腔をくすぐって。途端、そのままギュッと彼にしがみついていたいような気持ちになってしまった。
宗親さんはもう作業服に着替えていらっしゃるし、もうじき家を出て、私、一人ぼっちにされちゃうんだ。
そう思ったら離れたくないって思ってしまって。宗親さんに縋りついた手に自然力がこもる。
「春凪、その格好であんまり強くしがみつかれると、ベッドに戻りたくなってしまうんだけどな?」
今日はお休みだからとラフな格好に着替えていた私は、ノーブラなのをすっかり忘れて宗親さんの首筋にしがみついていて。
宗親さんに苦笑混じりにそんな牽制をされてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!