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ギュッと宗親さんの腕の中に抱きしめられて、私は何が起こったのか分からなくて目を白黒させてしまう。
「あ、あ、あのっ、宗親……さんっ?」
訳が分からないままに宗親さんの名前を呼んだら「ただいま、春凪。いい子にしていましたか?」ってすっごくすっごく甘い声。
でも内容はまるで〝お父さん〟みたいだなって思って。
きっと宗親さんのなかで私のこの奇怪な行動は〝可愛いペット〟のじゃれ付きだと処理されてしまったに違いないと確信した。
何となく悲しいけど、引かれるよりはマシだよね?
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