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営業の武田くんとはまだまともに話したことがないからよく分からないけれど、少なくとも足利くんや北条くんは、確かに口が軽いようには思えなかった。
「た、多分……?」
それでも自信がもてなくて曖昧に語尾を上げて頷いたら、「春凪、僕が迎えに行かなかったら歩いて帰ろうとか思ったりしていませんでしたか?」とか、何でバレてるの!?
思わずギクッと肩を跳ねさせた私に、宗親さんが呆れた様に吐息を落として。
「キミが危なっかしく夜道を歩いて帰ることや、送り狼が現れるかもしれないことを考えたら、僕らの関係が公になる方がよっぽどリスクが少なく思えます」
とか……随分な言われようです。
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