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「まぁ〜まぁ〜。そもそもココでいいってOKしたのは北条なんだろぉ〜? だったら柴田さんだけが悪いわけじゃないじゃん? 怒らない、怒らない。ほら、北条ぉー。眉間に皺寄っちゃってるぞぉー?」
と、ワンコみたいな人懐っこい笑みを浮かべて、武田くんにのほほんと庇われてしまった。
「――ったく、どいつもこいつも柴田春凪に甘すぎだ」
憮然とした顔でそう言いながらも、北条くんの表情はそんなには怒っていないように見えて。
私は身体の力をふっと抜くと、「北条くん、お願いだからフルネームで呼ぶのやめて?」と、本題とは関係ない抗議を入れた。
同年代の男の子は苦手だけど……、多分この三人とならうまく話せるようになれる。
そんな気がした。
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