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「お邪魔しました」
言って、足利くんに手を振ったら、「北条、お前送り狼になるなよ?」と足利くんが私の横に立つ北条くんを睨んで。
「文句があるなら眠りこけて起きない武田に言え」
と睨み返されていた。
結局揺すってもペチペチ叩いても半覚醒にもならない武田くんは、足利くんの家に泊まることになって。
結果私は北条くんと二人きり。彼にほたるの住むアパートまで送ってもらうことになってしまった。
お暇すると言う間際になって、北条くんはどこかに電話を掛けていて。
もしかして彼女さんが家で彼の帰りを待っているのかな?とソワソワする。
「あにょ、私ひとりれもちゃんと帰れましゅよ?」
ビシッ!と敬礼しながら言ったら、逆にふらついて北条くんに支えられてしまう。
うー。申し訳ないっ。
と思ったのも束の間、
「フリーでもない女の肩を抱く趣味はない。シャキッと立て!」
キッ!と睨みつけられて私は「はい! しゅみましぇ……っ」と慌てて北条くんから離れた。
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