39.女子会・男子会的な

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「私、宗親(むねちか)さんのお誕生日、お祝いしてない……」  彼の誕生日は八月七日。  婚姻届を書くとき、「何か狙ったみたいに春凪(はな)の名前の語呂合わせみたいでしょう? 運命を感じませんか?」と腹黒スマイルを浮かべられたのをふと思い出した。  何だかんだとそう言うことにさえも(かこつ)けられて、「やはり僕の偽装妻はキミしかいないと思うんですよね」と言われたんだっけ。  あれを書いたときは宗親さんとこんな関係になるだなんて思ってもいなかったから「はいはい、そうですね」って軽くあしらってしまったんだけど。 (あんなに分かりやすく記憶に残るようにされてたのに何も出来てないってマズ過ぎる!) 「え、春凪。噓でしょ?」  当然のようにほたるに瞳を見開かれた私は、「う、嘘のような本当の話です」とつぶやいて、ガックリと項垂(うなだ)れた。 「……ほたるぅ~。クリスマスプレゼント選ぶの手伝ってぇー」  泣きそうになりながら言ったら、「先にプレゼントの相談したの私!」ってほたるが言って。  二人で顔を見合わせてから、一緒にプレゼントを選びに行こう!という話になった。
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