40.記憶と結びつくもの

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 エバリュエーターさんは私の無茶なお願いにも嫌な顔ひとつせず、私が宗親さんのどんなところが好きなのか、とか色々聞いていらして。  私は彼女に聞かれるがまま、基本的には腹黒策士だけれど根っこの部分はすっごく優しいことや、家に帰ると会社での鬼上司ぶりが嘘みたいに私を甘やかして下さることなどをぽつりぽつりと話した。  話しながら途中、ハッと我に返って(これって盛大な惚気(のろけ)なんじゃないの!?)って思ったけれど、「こう言う聞き取りもイメージを掴むために必要な事ですからどんどん話してくださいね」って微笑まれて。  私、結局聞き上手なエバリュエーターさんに(そそのか)されて(?)、宗親(むねちか)さんへの〝好き〟が溢れて止まらなくなってしまった。  あの熱弁ぶりは、冷静になって思い出すとすっごく恥ずかしかったと思う。……私の馬鹿っ!  ちなみに同じ頃、別室ではほたるも同じように明智(あけち)さんへの思いを別のエバリュエーターさんに話していたんだけど。  私、さんざん宗親さんの魅力について語りまくってしまったから……絶対ほたるを待たせてると思ったのに、全部終わって出てきてみたら終わったタイミングがほぼ同じで。  これはほたるの方も相当惚気(のろけ)たな?と勝手に仲間意識を持ってしまった。
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