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「あっ、宗親さっ、やぁ、……ンっ」
脱衣所に着くなり、着ていた白いニットのワンピースを性急にまくり上げられた私は、裾から侵入してきた宗親さんの手を懸命に服の上から押さえ付けた。
でも宗親さんはそんなのお構いなしと言った調子で、もう一方の手でショーツ越し、私の一番敏感な花芽をゆるゆると刺激する。
「んんっ」
それだけで立っているのがやっとなくらい足がガクガクと震えてしまった私は、宗親さんに一生懸命しがみ付いた。
「香水を作りに行ったからかな? 今日の春凪。キミ以外の色んな香りがいっぱい混ざってる」
チュッとわざと音を立てるように耳朶を吸い上げた宗親さんが、私の耳元にゾクリとするような低音ボイスを吹き込んできて。
大好きな彼の声に一気に力が抜けた私に、
「気に入らないな」
言って、宗親さんがあっという間にワンピースをするりと身体から抜き取ってしまう。
結果、私は「ひゃぁっ」と間の抜けた声を上げる羽目になってしまった。
私はこういう時にもこんな風に時折とっても締まらない反応をしてしまう。
それが堪らなく恥ずかしくて、思わず宗親さんの視線から逃れるみたいに俯いたんだけど。
宗親さんはそんな私を逃がす気はないみたい。
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