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「んっ……」
宗親さんは、口付けながら割り入れた舌でやんわりと私の反応を探るみたいに歯列をなぞって。
「あ、……んっ」
そのゾクリと背筋を突き抜ける気持ちよさに、思わず吐息を漏らしたのを見計らうように、舌先で口蓋をそろりと撫でられた。
「ふ、ぁ、……んっ」
そこをくすぐるように舐められた途端、下腹部がキュン、と疼いて、身体が勝手にビクッと跳ねた。
私のその反応を見て満足そうに口付けをほどくと、
「こんなに可愛い反応をする春凪が不感症?」
そう言って優しく私の頭を撫でてくださる。
「――ド下手男が。自分の手腕のなさを女の子のせいにするとか許せませんね」
そうして、私の耳元。ゾッとするような低い声音で、そう付け加えてから、私にニッコリ微笑みかけた。
「安心して? 春凪は不感症なんかじゃありませんよ? 僕が保証します。だってほら――」
この人、こんな優しい笑顔も出来るんだ、って思ったのも束の間。
「ね、春凪。気付いてますか? 自分の身体の変化に――」
思わずゾクリとするような、妖艶な笑みを向けられた。
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