第1話 沖田総司という男

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第1話 沖田総司という男

ほら、来たわよ え、誰がですか 沖田さんも知らないの 新選組の沖田総司様よ きれいな顔に新選組でも剣の達人の一人と言われているの キャー こっちを向いた 一人きれいな女性がいるな だがそれどころじゃない 今日は俺一人での見回りだ 気を引き締めなければ そういえば、蕎麦屋でもないか 腹が減った 申し訳ない この近くに蕎麦屋はないか あの橋を渡ったところでございます かたじけない あ、先ほどのお侍さん いえ、沖田様でした 申し訳ありません ああ、気にしなくていいよ ところで君は 私はサヨといいます そうか ここの蕎麦は美味しいな 君が作ったのか はい そろそろ見回りに行くか また、食べにくる はい、ありがとうございます なんて、美しい人だ また、食べに行くとしよう サヨ、見てたわよ 何をしたの いえ、蕎麦を食べにきただけです 今度、沖田様がお店を通ったら教えてね いいわよ、さくら 沖田様 いらっしゃいませ ああ、今日は組のメンバーがそばを食べたいと言ってね ここの地図のところまでもって来て貰えないかな わかりました 何名分でしょうか 4人なんだが、いっぺんには無理だね そうですね 僕は2つもてるけど サヨさんが2つは無理だね いえ、私は大丈夫です それではいいかな はい ここです おお、沖田 お前の言うようにきれいな人だな この色男が 違いますよ たまたまです まあ、そういうことにしておこう 近藤局長もからかいますね はははは あなたは綺麗な方だな 俺は名前は 土方歳三 サヨと申します 俺は、新選組局長の近藤勇だ 口の中に拳が入るんだぞ ほら わあ、すごいですね 今日は3人しかいないだろ はい もう一つはサヨさんが食べなさい いえ、お侍様の前で失礼ですので いや、気にするな 局長がいいと言っていますからどうぞ はい うん、上手いな 上手い サヨさんがつくったのか はい なんという蕎麦屋だ 宮地屋です よし、俺も行こう ありがとうございます おれも行くよ ありがとうございます 沖田様もぜひ 沖田は行かなくていい それはないですよ はははは 冗談だよ 局長、あまりいじめないでくださいよ そうだな ははははは 笑いすぎですよ まあ、男前ではお前には勝てないな 剣術も強いしな だが少し女顔だな そんなことはありません まあ、そういうことにしよう 沖田、サヨさんを送っていけ いえ、まだ大丈夫です、近藤様 いや、こいつが送りたいという顔をしていたからだ 行きましょう、サヨさん 今日はいろいろ局長が言ってもうしかけなかったです いえ、そのようなことはありません 楽しかったです また、今度は一人で食べにいきます
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