波多真理編 2

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波多真理編 2

朝、8時。 相変わらず、いつもの通り、人、人、人。 そして、わたしはいつも通り会社のエレベータに並ぶ。 すると、気が付いた。 エレベーターの横にある階段の入り口に、波多真理がいた。 ??? 階段を上がろうとするわけでもなく、あんなところで何をやっているんだろう? そう思ったとき、波多真理は動いた。 その先には、波多真理が告白した相手の日向君がいた。 「おはよう!」 波多真理は、日向君の肩をパシッと叩くと、笑顔で一緒にエレベーターの列に並ぶ。 私はつい感心してしまった。 告白して、振られた相手に自分から明るく話しかけるなんて私にはできないな。 もしかしたら、今後、日向君が自分を振ったことで気まずくならないように気を使ってそうしたのかもしれない。 ・・・。
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