829人が本棚に入れています
本棚に追加
月影寺の雛祭りと五つ葉の小話
こんにちは、うみです♡
今日は仕事が現場での打ち合わせだったので早く終わり、帰宅しました^^
その分、朝早かったですが。
今から『鎮守の森』を書きます。
その前に、エッセイを~
今日も創作関係のつぶやきです
『重なる月』は、今日はとても気に入っている翠と流の営みで、朝から濃厚でした!
その前の雛祭りパーティーの様子を、読者さまのauさんが作って下さったので、共有させてください。
和の情緒と雛祭りの華やかさが漂ってきて、今回もとっても素敵ですよね~
お誕生日席もちゃんと2つ。
洋の幸せそうな笑顔が浮かびます。
用意して下さった置物は、翠色ですね~♡
穏やかな落ち着いた月影寺、いつか行ってみたいです。
このパーティーに混ざりたい!
****
もう一つはペコメでやりとりしている読者さま(咲良さん)が、昨日見つけた🍀ならぬ五つ葉を芽生にプレゼントしたいと言って下さったお気持ちが嬉しくて、小話を書いちゃいました♡ ふわりと書いた即興なので……細かい部分は目を瞑ってくださいね💓
『クローバー』
「芽生、どうした?」
「パパ、ちょっとだけ公園によりたいな?」
「わかった。少しだけな。帰ったら、夕食をつくらないとならないから」
「はーい!」
春休みのお外は、夕方になってもポカポカだ。
パパと、としょかんでたくさんご本をかりた帰りに、原っぱによりみちをしたよ。
大好きなお兄ちゃんに、よつばを届けたくて。
お兄ちゃんは今日もおしごとで大変そうだから、よつばを、またプレゼントしたいんだ。
「あれ……おかしいなぁ。今日はみつからないなぁ……」
「芽生、そろそろ帰るぞ」
「でも、よつばが見つからなくて……おにいちゃんにあげたかったのになぁ」
「そうか。よーし! じゃあパパも手伝うよ」
お兄ちゃんとくらすようになってから、パパはとってもやさしい。前だったら、ボクの言うことなんて聞かずに、手をひっぱったのに、今はいっしょに探してくれるんだもん!
「あ、あったー!これじゃないか」
「わぁ! すごい! パパ!」
「おっと 時間だ。そろそろ帰ってもいいか」
「……うん、いいよ」
今日はね、パパがお兄ちゃんへのよつばを見つけたよ。
お兄ちゃん喜んでくれるかな。
よつばをプレゼントしてもらうと、どんな気分になるのかな。
なんて、考えながら歩いていたら、呼び止められたよ。
「ねぇ、ボク、これいらない?」
「え?」
ボクたちと同じように、よつばを探していた女の人だったよ。
手にのせてもらったのは、よつばのクローバーだった。
「え? これ……ボクにくれるの?」
「もちろんよ。それにね、これは特別な『よつば』なのよ」
「どうして?」
「ほら、ここをよーく見て」
あれれ? ここに、ちっちゃな葉っぱがもう1枚ついているよ。
「びっくりした?これは葉っぱが5枚なの、珍しいわよね。五つ葉なんて」
「わぁ、すごい! 本当にいいの?」
「ボクは、いつもがんばっているでしょう。だから、どうぞ」
「パパ、もらっていいのかな?」
「あぁ、ありがたく頂戴しよう。すみません。息子にありがとうございます」
「幸せそうなパパと息子さんだったので、つい。ご家族の幸せがますます豊かになりますように」
****
おうちに帰って、ボクだけの秘密のクローバーをお兄ちゃんに見せたあげたら、花言葉を教えてもらったよ。
「芽生くん、五つ葉のクローバーの花言葉は『繁栄』だよ。つまり物事が豊かになることだよ」
「あの、女の人もそう言ってたよ」
「そうなの? なんて?」
「しあわせがゆたかになりますように」
そう言うと、お兄ちゃんが花のように笑ってくれた。
お仕事帰りのお兄ちゃんからはお花の香りがするから、笑うとお花が咲いたみたいに見えるんだ。
大好きなお兄ちゃんとの毎日が、ずっとずっと続きますように。
しあわせがしあわせを呼びますように。
ボクの宝物に、そっと……ねがいをこめたよ。
最初のコメントを投稿しよう!