ほたるの和菓子とSSの続きを

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ほたるの和菓子とSSの続きを

 こんにちは! うみです。  今日は、少し創作語りをさせて下さいね。  私が毎日複数の物語を書き下ろし更新するために心がけていることは、心をフラットにして、自分の機嫌を整えていくことです。  私自身も癒やされたい気持ちで、いつも物語やエッセイを綴っています。それから交流型ですが、去る者は追わずですので、その時はそっとで大丈夫です。どうかお気兼ねなくですよ (╹◡╹) ****  さて、昨日Twitterにあげたお菓子をこちらでもご紹介しますね。   とても綺麗なふきよせクッキーを購入してみました。  『ほたる狩り』という名の通り、星降る夜に飛び交う蛍をイメージしているそうです。  パッケージからして、グッときますよね! e5d7da3b-121a-478f-b11c-0afd262fa673  蛍の光のような色合いのクッキー  夏色金平糖って名前も可愛いですね! 8bafe066-9b73-4b22-928e-a5016d56adfc  こういうの、喜ぶのは『重なる月』の翠とか洋かな? 1258083e-b54e-48e9-8854-97e62508ed80  昨日のSS、良いところで終わっていたので続きを……♡ ****  傘をさして少年を探していると、道のアスファルトに紫陽花が散らばっていた。  それは、とても見覚えのある光景だった。  ちょうど……一年前だ。  仕事の行き帰りに見かけていた優しい瞳の白蛇を……私が助けたのは。  私の右手と引き換えに……!  周りからは「蛇ごときに右手を潰すなんて、阿呆だ」と罵倒されたが……悔いはなかった。   私は……いつも草むらから恥ずかしそうに私を見送る……白蛇の優しい目が好きだったのだ。  今、私の足下に横たわっている、色白の少年の姿にハッとした。  似てる……人の姿だが……あの時の白蛇の雰囲気と……  そんな馬鹿な。  この少年の瞳を、もう一度見たい。  突然現れた少年を怪訝に思い、真剣に向き合っていなかったことを激しく後悔した。 「まさか……君はあの白蛇なのか、おい! 目を覚ましてくれ!」 「ん……」 「目を開けて、私を見てくれ」 「あ……」  息も絶え絶えだったが、ゆっくり目を開けてくれた。  その瞬間、雷に打たれたように震えた。 「あ……あの日……僕を助けて下さって、ありがとうございました。あなたの大切な右手を……ごめんなさい。どうか……僕の右手を使って下さい。僕はどうなってもいいから」 「な……何を」 「僕の命を奪えば、あなたに右手が戻ります。だからこのまま……」 「駄目だ! 嫌だ! 右手だけなんて嫌だ! 全部私のものにしたい」 「それって……どういう意味ですか」  問われて……迷いはなかった。  靄が晴れるように、私の進む道が見えた。  私は少年の青ざめた唇を、温めてやった。 「一緒に暮らしておくれ。傍にいてくれ……どうか片時も離れず……そういう方法で、私の右手になっておくれ」 「……いいのですか。僕は……人ではありませんよ」 「人だろうが白蛇だろうが、構わない! 私の腕の中の君が欲しい」 「あ、ありがとうございます。僕の……本望です……」    
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