823人が本棚に入れています
本棚に追加
/1348ページ
翠流SS②&お盆休み中です
おはようございます。うみです。
昨日、創作HPのプロモーションビデオを新しくしました。既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、こちらでもお知らせさせて下さいね。
かなりおとぎ話感、物語が始まる高揚感を意識して作りました。頑張ったので、よかったら覗いてみてください♡
私のユーザーページからリンクで飛べます。
https://estar.jp/users/159459565
これがTOP画面です。海里先生が麗しいです。
今日の宣伝看板は『トカプチ』です。
https://estar.jp/novels/25505583
トカプチは私が唯一書いたオメガバースですが……うみ流の独特な設定になっています。何故なら、どうしてお互いが必要なのか……求め合う理由をしっかり書きたかったから♡
孤高の獣人ロウの切なさ
少年トカプチの苦悩
そこからの出逢い、赦し……恋、愛、出産とハートフルな世界がどんどん広がっていきます。よろしければ3部作になっています。
リスト登録はこちらから→https://estar.jp/pictures/25862266
少しですが昨日の続きを♡沢山のスタンプ嬉しかったので
重なる月 https://estar.jp/novels/25539945
『翠と流の夏の温泉旅行②』
****
「りゅ……流、もうよせ。人がいる……写経したいんだ。なっ、」
露天風呂は俺たちの部屋付けで貸し切りだが、真っ昼間のせいか柵の向こうに微かに人の声がする。それが気になるようで、翠が崩れてくれない。
「なぁ……流、お願いだ。写経をさせてくれ」
「……分かったよ」
くそ、俺は翠の頼みに弱いんだ。
翠が文机に向かい背筋を伸ばして、筆を取る。
すぐに、さらさらと文字が流れ出す。
小川のように……静かに優しく。
綺麗な翠の文字が好きだ、大好きだ。
俺は柱にもたれて、暫くその様子を眺めていた。
外からの自然光を浴びた翠はいつもに増して輝いて見えた。
神々しい人だよな。
そんな兄を、そんな翠を後で畳に押し倒し……乱し艶めかせるのはこの俺だ。
「ふぅ……完成したよ」
俺の熱視線を浴びても一文字も乱れていない様子に、少しつまらなくなった。
「お疲れさん。なぁ……翠、もう少し書いてくれよ」
「ん? 何を……?」
「俺を想う気持ちを」
翠がハッと目を見開く。
「何を言って……」
「恋文が欲しい」
「ぼっ、僕が何のために写経したと……心を落ち着かせるためだったのに」
困り果てた翠の顔。
もっともっと崩したくなる。
「俺も恋文をもらってみたい……翠からのもらったことない……なぁ、駄目か」
トドメの文句で、翠を駄目にする!
****
写経の紙、本物のミニチュアサイズです。
朝からこんな工作していたら、時間がなくなりました😁
お話の続き、展開のリク受付中。
エッセイの小話に関しては、読者さまとワイワイ作っていきたい作者です♡
最初のコメントを投稿しよう!