翠流SS⑱+アイコンメーカーにはまっています

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翠流SS⑱+アイコンメーカーにはまっています

おはようございます。うみです。 今日は仕事ですが、翠流はせっかくクロスオーバーを始めたので少し書いていきますね💕 まずはアイコンメーカーの続き。 こちらのサイトで遊ばせてもらっています。 https://picrew.me/ 今日は芽生を作ってみましたよ~🍀 なんとなんと! こんなにぴったりの洋服と小物と吹き出し文字がありました。 運命だ~っと、ひとり興奮! 私の頭の中に浮かぶ小学1年生の芽生です💕 いかがでしょうか。 f2bd19e9-6057-4fe9-aaa1-10acca0d7038 重なる月 https://estar.jp/novels/25539945 『翠と流の夏の温泉旅行⑱』 **** 「わぁ……おんせんだぁ」  突然やってきた来訪者に、唖然としてしまった。  声を聞いて……男性なのかとまた驚愕した。  腰まで届きそうな艶やかな黒髪だから、うっかり女子と見紛う所だった。 「き、君は誰?」 「!!……ごめん、なさい……」  黒い瞳が怯えたように震え……じわじわと濡れていく。  しまった言葉がキツすぎたか。 「あぁ、怖がらなくてもいいよ。僕はお寺の住職だから……その怪しいものでは」 「うん!」  あぁ……支離滅裂で冷や汗が出てくる。浴衣姿で袈裟ではないので無理があるかと思ったが、男の子は安心したようにニコッと笑ってくれた。 「おてらのおぼうさん……いっきゅうさんなら、知ってるよ」 「そ、そう、よかった。ほら写経をしていたんだ」  幼気な子供を誘拐してしまった気分だ。  うーん、勝手に侵入してきたのはこの子なのに、なぜか僕の方が悪いことをしている気分になるよ。 「しゃきょう? なぁに、それ?」 「うん。写経とは、その名の通りお経を書き写すことだよ。三百字程度の『般若心経(はんにゃしんぎょう)』を書き写すことが多いかな」  僕の書いたものを手本に見せると、男の子が顔を輝かせた。 「はんにゃ?……うう……僕も……やってみたいなぁ」 「いいよ。では墨を用意するね」 「すみ?」  なんだか調子が狂うけれども、大丈夫かな?  それにしても流、遅いな。  流ならもっと上手く相手が出来るのでは?  この子は迷子なのかな?  保護者が探しているのでは……うーん、困ったな。 「写経の仕方を教えるよ。まず正座して姿勢を正して呼吸を調えます」  男の子が僕の真似をする。 「それから静かに筆を取って、表題から書き始めよう。えっと……いきなりは大変かな? まずは練習で名前を書いてみてくれるかな?」 「うん!」  しずる……  平仮名でしずるくん? でいいのかな。  筆を持つことも初めてなのか、文字がくっついて黒く滲んでいった。 こんな調子で大丈夫か、不安になるな。 「じゃあ、続いてこのお経を書き写してみようか。えっと……しずるくん」 「はぁい、先生……」  何か違うような気がするが……この子も黒猫ちゃんみたいで可愛い。  おっと、辺りを見渡すとまだ布団が敷いたままだったので、慌てて片付けた。  さっきから足下に赤い首輪の黒猫がまとわりついて可愛いな。 「猫ちゃん、そこをどかないと踏んでしまうよ」 「にゃあ~♡」  スリスリ……  ふっ、なんだか薙の小さい頃を思い出すよ。あの子もハイハイしながらよく僕の足にくっついて可愛かったな。なぎちゃん、なぎくん……そんな風に呼んだこともある。  昔を思い出していると、背後からしずるくんの鳴き声……ではなくて……泣き声が聞こえた。 「う……ううっ……ぐすっ」 7cdd0492-8f88-45a8-9d74-5eb3a0be5f73 **** 沈丁花さんの作品『朝日に捧ぐセレナーデ』https://estar.jp/novels/25665253とクロスオーバーさせていただいています💕おもちさんの美麗表紙が目印の可愛らしい作品です。ぜひリンクからどうぞ💕
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