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小話 ランドマーク 赤い薔薇の騎士 ②
おはようございます。うみです。
昨日、リビングダイニングのメインエアコンが突然壊れてしまって、大変でした💦この季節エアコンがないのは無理なので、速攻主人と家電量販店に行って来ましたよ。うううう散財することになりましたが、もう10年使っていたので、仕方がないのかな💦
という訳で、今週の用事は……工事の下見と取り付けで終わりそうです😭
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【美味しそうなドーナッツ】
姉が作って持ってきてくれましたよ。ハワイアン風なのかな~🎵
いかにも美味しそうな色合い。
芽生も大好きなドーナッツ
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小話の続きを💕
「赤い薔薇の騎士」②
アーサーがソファに並べた子供服は、どれもフォーマルのキッズスーツだった。
大人顔負けの濃紺のスーツだが、ネクタイとチーフは子供らしい若草色で、遊び心もある。以前、柊一さまも、このようなスーツを奥さまのご希望で誂えたことがあった。
真っ白なベストスーツは、青空色のシャツにレモンイエローのネクタイとチーフで爽やかだ。こちらは雪也さまが、似たようなスーツをお持ちだった。
ふと日本にいる冬郷家のご兄弟を、思い出した。
そして一際目を惹くのが、赤い薔薇のモチーフが白いシャツに立体的に縫い付けられているスーツだった。
なんて素敵なんだろう。とても華やかで情熱的な服……こんな衣装は冬郷家では見たことがなかった。
「あぁ、瑠衣、おばあさま!」
「アーサー、あの、一体この子供服は?」
僕は状況が飲み込めず、立ち尽くしてしまった。するとおばあ様は、隣りで懐かしそうに目を細められていた。
「まぁ、アーサー懐かしいわ。これ、全部、あなたが着ていたものね」
「おばあさま、流石、覚えておいですか」
「もちろんよ。特にこの赤い薔薇のは私が贈ったものだったわよね」
「そうです! 俺が8歳の誕生日祝いに着たものですよ」
「そうだったわね、懐かしいわね」
二人の会話に、胸が高鳴った。
アーサーの子供の頃は、僕の知らない世界だ。だが当時の衣装を見ることによって、小さなプリンスだった君が浮ぶよ。
「瑠衣、どうだ? 俺もこんなに小さかったんだぞ」
「うん……うん、君の髪色は今と変わらないの? 目の色は同じだよね? こんな衣装を着ていたなんて……着た所を見たかったよ」
「瑠衣……残念だが、流石に入らないよ」
アーサーはおどけた様子で、赤い薔薇の衣装を胸にあてがって、笑っていた。
「くすっ、想像するよ。君がおとぎ話の世界のリトルプリンスだった頃を」
「おいおい瑠衣、俺は生まれながらに騎士だ。騎士を想像してくれよ」
「あ……そうか、そうだね」
僕たちの様子を、おばあ様が微笑みながら見守ってくれていた。
「そうだわ……良いものを授けましょう」
おばあさまは、小さなカードにペンを走らせた。
『Enjoy every moment! From Grandmother』
「これをポケットに入れておきなさい。このお洋服が時を超えて……旅立てるおまじないよ」
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続く~🎵
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もう少しだけ続けますね。
今日もよい1日でありますように🍀
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