新春初笑いこぼれ話②

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新春初笑いこぼれ話②

おはようございます。うみです。 昨日は初仕事。挨拶回りで気を遣って疲れました。 でも創作は私の元気の源なので、更新できました。 丁寧に読んで下さり、スタンプやペコメを下さりありがとうございます。 私の潤いになっています💕 **** バーチャルウィンドウも模様替え オホーツク海の流氷です。 『空からの贈りもの』で夏樹や双葉が見下ろす世界は、こんな感じだったのかも。 2f3ee122-377b-40ca-a117-bd828ee51904 **** 新春初笑いこぼれ話の続きです! 即興でラフに書いているので、気軽に読んで下さいね。 ****  兄さんに俺の体格がカッコいいと誉められて、有頂天になってしまった。  だが待てよ。最近はジムもご無沙汰で、瑞樹を抱く事以外は運動していないぞ。まぁ持っている体力の全てを瑞樹に注ぎ込んでいるので、運動不足という気分にはならなかったのが本音だ。  だが俺の悪い癖で、気になると確かめずにはいられない。  そっと居間を抜け出し、奥の和室に向かった。  ここには母さんが着付けで使う大きな姿見があるからな。 「どうだろう?」    腕まくりして二の腕の筋肉を確かめるが、うさぎの着ぐるみのせいでよく見えない。しかも膨張色で、ぶよぶよに見えるぞ。 「いっそ脱いで確かめるか」  シュポンとうさぎの皮を脱ぎ捨てポンポンっと辺りに蹴散らし (瑞樹がいたら怒られるな)パンツ一丁になった。 「どうだ? おぉ、まだバッチリ腹筋も割れているぞ」  深呼吸しながら腹を締めると、我ながら雄々しい身体に惚れ惚れした。 「待てよ? 老いは背中からやってくるというし……尻が垂れだしたら中年の始まりだって言ってたな」  パンツも何の躊躇いもなく脱ぎ捨て、全裸になった。  くるりと一回転して、全身を隈なく見渡して、ほくそ笑む。 「おっし! 俺、まだまだイケてるな! 月影寺の流と互角、いやその上をいくんじゃねーか。少なくとも丈さんは超えた! ははっ、そうだ、瑞樹にもこの凜々しい身体を見せてやろう!」  鏡の前で再びポージングしながら、愛しい恋人にこのギリシャ彫刻 (嘘)のような身体を披露したくなり、大声で呼んだ。 「瑞樹ぃ~ 瑞樹ぃ~ ちょっと来てくれ!」  部屋に入ってきた瑞樹は俺の裸体を見て、感動していた。(多分)  この身体に抱かれているんだぞ。と見せ付けると、ますます真っ赤になる。  こういう初心な反応が最高だ!  ところが、その後、笑顔がサッと消えた。  やべー! 美智さんと彩芽ちゃんと……か、か、か、母さんが来る! 「瑞樹ぃ~ 助けてくれ」  裸のまま瑞樹に抱きつこうとすると、サッと逃げられた。 「い、いやですよ! 知りません!」 「頼む、後ろに隠してくれ」 「む、無理です! 宗吾さん僕にくっつかないで! 早く服を! せめてパンツだけでも」  辺りを見渡すが、脱ぎ捨てたうさぎの皮とパンツは入り口付近にあり、あそこに取りに行ったら、間違いなく至近距離で鉢合わせだ。  あいにく手が届く場所には、身を隠す物が何もない。(母さん整理整頓しすぎだ!)     やべー! 義理の姉さんに俺の全裸を見せるわけには! それより母さんの大切な着付用の姿見に全裸を映して遊んでいたことがバレたらヤバイぞ! 瑞樹が真っ赤な顔で部屋にいるのも、更にまずい! 「あら、電気がついてるわ。誰かいるの?」  瑞樹は赤いんだか青いんだか分からない顔色のまましゃがみこみ、うさ耳を手で引っ張ってカタカタと震えている。  俺は股間を両手で押さえて、和室をウロウロ、辺りをキョロキョロ!  変な汗がどっと吹き出てきた。 「中にいるのは、誰かしら?」   絶体絶命だ!  たたた、助けてくれー!   エルフしゃん!!!!!   続く~🎵  
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