868人が本棚に入れています
本棚に追加
新春初笑いこぼれ話③
おはようございます。うみです、
あっという間に1月7日ですね。あとで七草粥を作ろうと思います。
創作のお正月モードもそろそろお開きです。
クリスマス~大晦日~お正月と創作でたっぷり遊べて大満足でした。
お付き合い下さった読者さま、ありがとうございます。
昨日は沈丁花さんとのクロスオーバーも読んで下さって嬉しかったです。
本当にくすっと笑ってしまう可愛らしいお話でしたよね。
『重なる月』でも、今日までは新春話を書こうと思っています。
日常のこと
****
昨日は実家の父と一緒に昼食を食べましたよ。
浅草の釜飯屋さん『春』
老舗で、とっても美味しいです。
炊きたての釜飯は絶品ですよ~
父はもう80歳を過ぎて杖をついていますが、前向きでお出かけ好き。
喜んでくれました! 11時開店と同時に入ったので空いているうちに食べて出てこられてよかったです。
****
先日のゴーフルと縁のガチャガチャ、またやってしまいました😆
今度はこれ! 泉屋のクッキー缶です。ものすごく精巧に出来ていて可愛いです。
こもりん、クッキーも好きみたい。
カリカリ食べていましたよ😆
さて新春初笑いこぼれ話も最終話です。
なんかもう本編にいれるには宗吾さんが羽目外し過ぎかなって
思ったのですが、通常運転だったような気もしてきました……😆
****
エルフしゃーん‼‼‼
目の前がキラキラと光り、一瞬うさぎの着ぐるみを着たいっくんの姿が見えたような気がした。
(そーごしゃん、これをどうじょ!)
次の瞬間、襖が横に動いた。
もう駄目だ!
「わわわ、入らないでくれぇー」
と叫んだ声は、幼子の甲高い泣き声に掻き消された。
「ふ、ふぎゃあ~‼‼」
襖は全開になったが、美智さんは彩芽ちゃんに気を取られて、こっちを見ていない。セーフだ!
「あら、やだ、彩芽が起きちゃいました。どうしたの? そんなに暴れて」
「ぴょん、ぴょん!」
「おんりするの?」
ヨイショと床に降ろされると、彩芽ちゃんは畳に散らかっていた俺のうさぎの皮をずるずると引きずって廊下を逆走した。
とても得意気な笑顔を浮かべている。
「ぴょん、ぴょん、ぴょん」
「あらあら、待って。それなあに?」
美智さんも遠ざかって行ったので、ほっと胸を撫で下ろした。
いやいや、そんな呑気なこと言ってられなかった。
「げげ!」
彩芽ちゃんが引きずっていくうさぎの皮に、俺のパンツが紛れているのがチラチラと見え隠れ。
やべー! パンツあそこにあったのか!
小声で瑞樹にヘルプする。
「み、瑞樹ぃ~ せめてパンツだけでも救ってくれよぅ、頼む!」
「ううう……宗吾さん、一生怨みますよ」
瑞樹は何故か廊下を這いつくばって、俺の脱ぎたてほかほかパンツに手をそろりと伸ばし、なんとか彩芽ちゃんにパンツまで拉致されるのは阻止してくれた。
ふぅ~ 今度こそ、ほっと一息……
のはずはなく、目の前に鬼の形相をした母が仁王立ちしていた。
「か、か、か……母さん……こ、これには深いわけが」
自分の下半身を見下ろすと、いつの間にか大きな葉っぱを1枚握って、必死に股間を隠していた。
大きなハート型の葉っぱで可愛らしく♡
「そ、宗吾! それは私が端正込めて育てているモンステラの葉っぱじゃない! 」
「え? そこ? 俺のこの姿に突っ込みは?」
「あなたの裸なんて見慣れているわ。それより葉っぱをむしるなんて!」
母さんが葉っぱを取り上げようとするので、必死に阻止した。
「ちょ、ちょっと待って! 瑞樹ぃ~ パンツ、パンツを返してくれ」
「ぼ、僕が取ったみたいな言い方しないでくださいよ!」
「あなたたち、ここで、何をしていたの?」
「何もしてません!」
「何もしてない!」
瑞樹と声が揃う。
子供の頃ならいざ知らず、30代になって親に裸を見られるのは恥ずかしいんだよ!
「まったくどうせまた姿見に自分の身体を映して筋肉自慢をしていたんでしょ」
「え……なんで、それ……知って?」
「実家にいる時もよくしてたじゃない、我が息子ながらアホなことをと見て見ぬふりしていたけどね」
「ひ、ひぇ……」
窓辺に置かれた観葉植物を、母さんが見て首を傾げる。
「あら? この葉っぱ、うちの植物の葉っぱじゃないわ。モンステラは切り込みがあるのに、これ可愛いハート型だわ。もしかして妖精さんが助けてくれたのかしらね?」
「ははは……そうかも!」
一件落着と思いきや、今度は兄さんが血相を変えてやってきた。手には俺のうさぎの皮を握りしめて!
「大変だ! 宗吾が蒸発した! うさぎの皮だけになってしまった!」
憲吾兄さんの血相を変えた顔色に、皆……ポカン。
兄さんも俺たちを見て……ポカン。
まだ床に蹲る瑞樹と、葉っぱで股間を押さえた俺を交互に見て、天を仰いだ。
「あぁ……我が弟は……相変わらずだった。母さん……宗吾に天罰を」
「そうね、瑞樹くんも大迷惑を被ったようだし」
母さんが箪笥の中から、何か取りだした。
ぷぅんと鼻につくのは、樟脳の匂い。
「宗吾、今日は帰るまで、これを着ていなさい」
「げ! 父さんのガウン」
「渋くていい色でしょ~ 今年は少し落ち着くように願掛けよ!」
最後は母さんの得意気なウィンクで、これにて本当に一件落着だ!
****
『新春初笑いこぼれ話』はいかがでしたか😆
初笑いしてくださったら、嬉しいです。
よい1年となりますように!
これにてこぼれ話はお開きに~💕
本編をコツコツ丁寧にまた書いていきますね。
いつもスターやスタンプ、ペコメなどを通じての応援をありがとうございます。日々の更新の励みになっています。
今年も、創作楽しみながら続けていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。
志生帆 海より
最初のコメントを投稿しよう!