小話①「もう一人の瑞樹」

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小話①「もう一人の瑞樹」

おはようございます。うみです。 三連休も終わり、今日は仕事です。 1月、2月は毎年冬眠です。 基本的におうち時間が大好きなので、寒い日は籠ってほっこりするのが大好きです。なので仕事以外はあまり予定を入れず、のんびりしようと思います。 おうちごもりグッズ💕 好きな物に囲まれていると、それだけで幸せになれます。 b6726b84-8428-4dd0-a73b-2fc0575a437d …… 同人誌のこと 春庭の原稿に取りかかっています。 実は1月末が原稿締め切りなので…… 皆様にはきちんと体裁の整ったものをお届けしたいので、今回も装丁編集をプロの方に依頼しました。春庭自体は4月ですが、その関係で締め切りが早いのですよ! 『今も初恋、この先も初恋』は、WEB小説っぽく短い文章で書いていたので、それを縦書き小説として加筆修中です。ただ両方の視点を交互にというスタイルは残しています。想の気持ちも駿の気持ちも大切にしたいので💕初めての方にも再読して下さる方にも、楽しんでいただける読み物になるよう頑張ろうと思います! …… 『スズランの香水』 年末に、叔母が使わないからと新品を譲ってくれました。 ディオールの『ディオリシモ オードゥ トワレ』 普段私は香水はつけないのですが、とても気に入ったのでご紹介を。 とても自然な花の香り…… 清楚で優しいスズランの香りなんです。 まるで現実に花屋さんに紛れ込んだような気持ちになりました。 香水でこんなに自然な香りが作れるなんて、驚きです! a8bafd3d-2a8f-473f-9fb3-bce273bdc2d6 ん? もしかしてもしかして、これって、つまり瑞樹の香りなんですよね💕 クンクン……♡ そこから浮かんだ、ちょっとした小話です🤗 前回のような笑いの渦ではないですが、家事の合間にほっこり読んでいただければと思って書きました。 **** 小話『もう一人の瑞樹』① 仕事を終え電車に乗っていると、ふと優しい花の香りが漂ってきた。 この香りはすずらんでは…… おぉ? 瑞樹か! 瑞樹が近くにいるんだな。 ラッキーだな! 今日は一緒に帰れるのか。 ワクワクした気持ちで辺りを見渡すが、彼の姿はどこにも見えない。 首を傾げながら帰宅すると、部屋着に着替えた瑞樹が玄関まで小走りで出てきて、可愛く迎えてくれた。 「宗吾さん、お帰りなさい!」 「なんだ、もう帰っていたのか」 「はい、今日は早く上がれたので、早めに芽生くんを迎えに行けました」 上機嫌な瑞樹の可憐な笑顔にデレッとしてしまう。 「じゃあ……さっきのは違ったのか」 「どうかしました?」 「いや……なんでもない。ちょっと抱かせてくれ」 「え!」 俺は瑞樹をギュッと抱きしめて、首元に顔を埋めた。 スンと吸うと、やはり同じスズランの香りがする。 うーん、あの電車の香りはなんだったのだろう? 絶対に瑞樹が近くにいると思ったのに。 「あ、あの……芽生くんがいるので……もう」 「あぁ悪い。もう少しだけ」 芽生はこの時間テレビに夢中なのを知っているので、玄関先でキスを強請ってしまった。 「あ……」 「なぁ、瑞樹は……俺だけの瑞樹だよな」 「何を言って? 当たり前じゃないですか」 「ふぅ~ 他にも……瑞樹みたいな人がいるのかな?」 「え?」 ところがその後も電車の中や人混みの中で、瑞樹の匂いを頻繁に感じるようになってしまった。 ヤバいぞ、これはかなりヤバイ。 俺……瑞樹が好き過ぎて、ついに幻覚を? 嗅覚がついにいかれたのか…… 1ヶ月近くそんなことが続き、流石にいよいよ心配になり思わず月影寺に電話をしてしまった。 相談相手は……流と迷ったが、今回は医師の丈さんを頼った。 巷の医者には相談出来ない内容だったから。 続く🎵 皆さんは答えを知っているので、ただの宗吾さんのドタバタになりますが…… 気ままに書いていきます😆 今日もよい1日でありますように🍀
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