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小話⑧『もう一人の瑞樹』
おはようございます、うみです。
昨日は整形外科に血液検査の結果を聞きに行ってきました。
リウマチの可能性もなく、やはり『ヘバーデン結節』で間違いないようです。
痛んだら対処療法でしのいでいくしかないので、これ以上悪化させないように、ストレッチしたりして気をつけていこうと思います。
いろいろご心配お掛けしました😌
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4月2日の春庭に出ます。今回抽選ではなかったので申し込み完了です。
今回は『今は初恋、この先も初恋』https://estar.jp/novels/25931194の短編バージョン&書き下ろしです。
WEB版の駿と想の江ノ島初デートまでを収録しますが、縦書きにするにあたり大幅改稿しました。加筆もたくさん。WEB版は現状のまま置いておきますので、同人誌ではまた違う雰囲気で『今も初恋、この先も初恋』を読んでいただけるかなと思います。
また書き下ろしですが、今回過去に作った同人誌の中で一番のボリュームです。合計1万文字超です。メインは駿と想のその後の幸せを描いた温泉旅行編と、『幸せな存在』とのスペシャルなクロスオーバーです。
旅行編では、浴衣姿の二人の描写と心情に萌えていただきたいです。
クロスオーバーでは、なんと中学生になった【いっくん】が登場しちゃいます! 書いていてすごく楽しかったです。もちろん芽生も宗吾さんも瑞樹も。昨日この原稿を仕上げたのですが、ものすごくいい感じに書けたので、お楽しみになさって下さいね。
また挿絵も書き下ろしで豪華に2枚も入ります!
現在ほしふるほたるさんに依頼中なので、お楽しみになさって下さいね。たぶん1枚は皆さんが一番見たいシーンです💕
いつものように編集装丁をプロの方に依頼している関係で、1月末が原稿締め切りです。なので月末までしっかり推敲作業に徹しますね。BOOTHでの販売も考えているので、3月になったらまた告知させて下さいね。
では軽く小話の続きを。
私らしく楽しく書いていくので、気軽に読んで下さいね💕
小話⑧『もう一人の瑞樹』
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「丈……今日は随分遅いな」
時計を見ると、もう23時近くだった。
帰りが遅いと心細くなるのは、いつものことだ。
そんな時、習性のようにしてしまうことがある。
そっと丈のクローゼットを開けて白衣を取り出し、ぽすっと顔を埋める。
消毒液と丈のムスクのような体臭がまざった、男らしい匂いにほっとする。
「……早く帰ってこい」
そう呟いた途端、扉が開いた。
「洋、そこで何をしている?」
「え? いや……その」
慌てて白衣を後ろに隠すが、すぐに見つかってしまう。
「ふっ、私を想ってくれていたのか」
「ち、違うから」
「隠さなくてもいい。嬉しいだけだから。洋、これを使うといい。これからは、いちいち白衣を嗅がなくても良さそうだ」
「え?」
「流兄さんが作ってくれたんだ」
「はぁ?」
『Doctor.Jo』
小瓶には、流兄さんの文字で書かれていた。
俺の香りを作るんじゃなかったのか!
「丈は……俺の香りを欲しがるかと思ったのに……」
「洋の香りは、いつも記憶しているからな。何人にも惑わされることはない。それを知っているだろう? 私たちが幾千もの夜を駆けて出逢ったことを」
「まったく……これはもらっておくよ。丈は一人しかいないが、帰りが遅い時に嗅がせてもらう」
よく出来た香りだと、心の中で驚いてしまった。
「そういえば宗吾からご機嫌で電話があったよ。すべて解決したそうだ」
「そ、そうか。よかったな」
「気の毒なほど思い詰めていたから心配したよ。ストレスだったんだな。よほど瑞樹くんを愛しているんだな」
「丈、お前って奴は……」
「ん?」
「そういう所も含めて……俺はお前を愛してるよ」
「洋? 今日はサービスがいいんだな」
「いつもだ……抱けよ。俺の匂いに埋もれろよ」
「そうさせてもらうよ」
甘い甘い夜だった。
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丈と洋はこうでなくちゃという気分で書きましたよ。
二人らしい大人っぽいやりとりでしたね。
さぁ、明日は月影寺に行きます💕
みんな大集合で賑やかになっていきます。
今日もよい1日でありますように🍀
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