アンケート結果①『トカプチ』

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アンケート結果①『トカプチ』

おはようございます。うみです。 今日も極寒ですね。気をつけてお過ごし下さいね。 早速ですが、アンケートのコメントにお答えしていきます。 8位は『トカプチ』でした! https://estar.jp/novels/25505583 私の創作の中で、唯一のオメガバースです。 独自設定を盛り込み、ヒューマンでハートフルな自然な仕上がりになったかなと……💕三部作になっていますので、よかったらトカプチたちの成長を見守って下さい。 cd63f02a-5c54-448b-870f-76169277eafa347de22f-6f8f-4529-88b9-e9458085c7367acff19a-d1b7-40f7-9a34-daeefa4635c1 ➯去年続編の『Land』を書こうと思っていたのに書けませんでした😭 家族ももっともっと増えていたらいいですよね。トカプチは子沢山なイメージですよ。ロウは積極的だし😆 ➯そうですね。トカプチはどの物語も繋がっていませんよね😘オメガバースだし、獣人ということもあり、チラッと絵本で出て来た位でしたね💕私も普段と違う世界線の物語書きたくなってきましたよー💕 ➯『久しぶりに読みたい』私もですートカプチ、すごく可愛くてカッコいいんですよね。行動力のある主人公です😊 ➯トカプチと言えば乳➯酪農王国を作るという話を書きたいです。酪農と絡めて、ロマンチックにドラマチックにいいですね💕 トカプチより 『Land』のプロローグだけ書いていたので再掲します。 後半、加筆してみました🐮🥛 b336e0ee-94f5-42f8-a235-65e466a9e3e4 🌱🌱🌱🍀🌱🌱  あの怒濤の日々から少しの月日が流れ、妊娠していた牛が元気な赤ちゃんを生んだ。  この王国で俺たち以外に生物が新しい命を産んだのが嬉しくて、牛の贈り主アペに伝書鳩で早速、報告した。  凍っていた大地を持つこの王国も、少しずつ変わっていくのだろう。  それから数日後、初夏の風が吹き抜ける草原で、俺たち家族はピクニックをした。 「キナ、眠いのか」 「ふぎゃ……」 「よしよし」  二番目の子供キナは完獣の姿で生まれた。全身モフモフの毛が心地よくて、いつまでも撫でていたくなる存在だ。  トイはロウと原っぱでかけっこをしている。  トイは、すばしっこいな。すっかり、かけっこも上手になった。やっぱり人間の子供より早く成長しているようだ。  キナを寝かしつけながら、のんびりと真っ白な雲が流れていく様子を見つめていると、ロウが息を切らせて戻ってきた。  「トカプチ、牛がちょうど乳を与えているぞ」 「本当に?」  何度見ても飽きない光景だ。草原で母の乳を一生懸命吸う子牛の様子を目を細めていると、俺の胸元に手がごそごそと回ってきた。 「ん……ロウ、よせよ」 「ここも、とても美味しそうだ」 「あぁ……っ!」  胸元をやわやわと揉まれて、ロウの大きな手の平で扱かれれば、じゅっと乳が飛び散り、服の内側が濡れるのを感じた。 「も、もう……冷たくなるから、やめろよ」 「脱げばいい」 「そうも行かないよ。ロウのように上半身裸でいるには抵抗が……」 「ここにはオレたちしかいないのに?」 「も、もう――」  観念してキナをそっと横に置き上衣を肩からずらすと、ロウがガバッと飛びついてきた。そのまま勢いよく上半身裸に剥かれ、仰向けに倒される。 「あっ――、あ」  ロウに乳を吸われる。もう何度も何度も繰り返される行為なのに、ロウに力強く吸われる度に下半身が疼く。胸がドキドキすればするほど乳が甘くなるらしく、ロウが熱心に俺を愛撫してくる。  身体が循環しだす。下半身に明け方注がれたものを糧に大量の乳が作り出される仕組みなのは理解しているが……休み無しに吸われては体力が持たない。 「ん……んん、あ……トイはどこ?」  トイの姿が見えなくなったのが気がかりで、持って行かれそうな意識を振り絞り、手を彷徨わせた。  すると……いきなり頭上から声がした。 「……トイなら、ここだ」 「えっ?」  思わず、ロウを押しのけて飛び起きてしまった。  トイを抱っこして俺を見下ろしているのは、幼馴染みのアペだった! 「ど、どうして、アペが!」 「それより……お前なぁ……目の毒だぞ」  アペは赤面しながら首に巻いていた布をはらりと俺に渡してくれた。 「わ!」  慌てて胸元を見下ろせば、つんと尖った乳首から乳白色のミルクが滴り落ちていた。ぽたぽたと膝に落ちていくので、慌てて布で胸元を隠した。 「ご、ごめん――その……食事中だった」 「いや、頭では分かっているんだが、どうにも照れるな」  するとロウが意外そうな声をだした。 「アペは、案外初心だな」 「なっ!」 「そうだ。それよりどうしてここに?」 「トカプチが呼んだんからだろう。手紙を読んで飛んで来たのに酷いな」 「あっ!」  すっかり忘れていた。  乳牛が生まれたら、牛が乳を出すようになる。そうしたら牛乳を加工してチーズを作りたいので、アぺに一度直に教えて欲しいと頼んだんだった。 「思い出したか」 「あぁ!」  俺はスクッと立ち上がり、布を服を整えた。    ロウがトイとキナを軽々と両手に抱き上げてくれるので、アペと一緒に草原の牛の所に向かった。 「乳絞ってみるか」 「どうやるんだ?」 「手を使って絞り出すんだ。ほら、こんな風に」  アペが牛の乳の下に桶を置いて、手で扱いて器用に絞り出すと、乳白色の乳がピュッピュッと飛び出てきた。俺の乳もあんな風に迸っているのか。客観的に乳が出る瞬間を見るのは、少しだけ気恥ずかしかった。 「沢山、出るんだな」 「新鮮で美味しいぞ。よし、これでチーズやバターを作ってみよう。秘伝のレシピを持って来たぞ」 「ぜひ、教えてくれ」 「あぁ、そのために来たんだ」 「アペはやっぱり頼りになるな……ロウの次に」 「ははっ、トカプチはロウにベタ惚れだもんな」 「そ、そんなことないけど……」  振り返ると、ロウが逞しい腕で、俺が腹を痛めて産んだ子供を軽々と抱き上げてくれている。  雄々しいロウの姿は、凍てついた大地の礎だ。  ロウだから、許せた。  ロウとの子だから、産みたかった。  俺はロウがいないと生きていけないといっても過言ではない。  どんなにこの先牛が豊富に乳を出しても、ロウは生涯、俺の乳だけを飲めよ。  俺もロウから糧をもらう。  それが俺たちの自然のサイクルだ。 **** 抽選結果と小話の続きは、後ほど更新しますね。 長くなったので、一旦ここで区切りします。 今日もよい1日でありますように🍀 
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