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小話⑮『もう一人の瑞樹』
おはようございます、うみです。
昨日はロールキャベツを作りましたよ💕
小林カツ代さんのレシピで作ってみたら、本当に美味しくて💕
バターで軽くソテーしてから煮込むのが良いみたいですね。
大きな大きなロールキャベツです。
ドーンとお皿に盛ると、家族にも大好評!
![a1251ebc-2c3f-49a2-b640-69e2cc0e203e](https://img.estar.jp/public/user_upload/a1251ebc-2c3f-49a2-b640-69e2cc0e203e.jpg?width=800&format=jpg)
昨日はアンケート結果を掲載するの、忘れちゃいましたね。
6位は『色は匂へど』でした。
![f0257ef6-e338-4f4c-b244-fa5c34f0f027](https://img.estar.jp/public/user_upload/f0257ef6-e338-4f4c-b244-fa5c34f0f027.png?width=800&format=jpg)
この作品は翠と流が主役なんですが、まだ二人が結ばれる前の世界です。
徐々に距離が近づいて、でも触れてはいけない人とお互い思っている状態です。両片思いなのかな~これも。
好きと言って下さる方が多くて嬉しいです。
コメントにお返事させてくださいね
➯愛の深さはピカイチかも。悲しい輪廻転生を乗り越えた二人の愛はもっともっと書きたいです。「永遠に読んでいたい」と言っていただけて作者冥利に尽きます!ありがとうございます!
➯流のファン! ありがとうございます。豪快で大らかな流。全力で翠を愛すために生まれてきた人💕
➯離れが出来てから、流と翠が大人の時間を過ごせるようになりましたよね。大人のしっぽりを描けるのも彼等ならでは。これからも美味しい季節の食事に絡めて、せっせと食事を作り翠を介抱する流を書くでしょう!
➯そうですね、『忍ぶれど』では、まだジレジレな所ですよね。このあとまだ数年、結ばれないので、流が荒れるの、書きたいです! いずれこちらでも、あの日、丈が洋とやってきたシーンもしっかり書きたいです。そして遠い未来も、いつも彼等は一緒ですよ。
➯もう重なっているかのような瞬間があるのに、重なっていない、本当に微妙な距離感を掘り下げてみたいです。興味深いリクエストありがとうございます!
➯翠流の大ファン! ありがとうございます。私の創作内でも人気CPです。翠のギャップもいいんでしょうね~ 流に乱される翠も、住職としての凜々しい翠も好きです💕
小話も半月も書いていました。
気付けばなんでも長くなってしまいます。
では、今日も続きをどうぞ
小話⑯『もう一人の瑞樹』
****
「ええ? ボクがこのぼうでたたくのー?」
「そうだよ。こう軽くていいから、ポンッとね」
「うーん、できるかな」
「芽生くんの力が必要なんだ」
すいさんにたのまれて、こまっちゃったよ。
ボク、剣をブンブンするのは、スキだけど……
ボクの前にずらりと頭をさげてならぶ、おとなの人たちをみていたら……
「芽生坊、どうした?」
「おやぶん……ぐすっ、ボクにはできないよ。だってパパもおにいーちゃんも、すいさんもりゅーくんも、くまちゃんもみんなだいすきだもん! だれか……ほかの人はいないかな? おやぶんがしてぇ」
「え? オレ……?」
おやぶんもこまった顔になっちゃった。
「参ったな。オレも同じ気持ちだ。出来ないよ」
「じゃあ、どうしよう?」
「よし! だれか、寺の人を呼んで来るよ。ちょっと待ってろ」
すいさんとりゅうくんがびっくりしたお顔をした。
****
冷静に考えたら寺の人って、あの小坊主くんしかいないよな。
お、いたいた!
って、もうおやつの時間だったか。
庫裡の戸棚から、あんこたっぷりの利休饅頭を取りだして、がっついてる。
「あー 薙くん! 今日は何のパーティーですか。戸棚から溢れそうなほど利休饅頭がありますよ。これをぜーんぶ並べたらお布団になるかも。饅頭の上で眠るのが僕の夢です」
「……饅頭はやるから、頼みが」
「なんでしょうか?」
事情を話すと、小坊主くんは首を困った顔で、首を横に振った。
「どうして、ダメなんだ? 寺の修行をしているんだろ?」
「僕には、まだご住職さまの代わりは務まりませんよ。僕はまだ寺の小坊主なので半人前です。警策なんてとても無理です」
「そんな……でも父さんが困っているんだ。助けてほしい」
「うーん、そうですね。これは伝え聞いた秘策なんですが、尊いお方の衣類を身につけると、その方の力をいくらか引き出せるそうです」
そこで、はたと気付いた。
オレ、父さんのジャージを着ている!
「じゃあ、これを着ろ! 父さんのジャージだ。君には少し大きいかもしれないが、父さんのパワーをもらえるぞ!」
小坊主くんの目がキラーンと輝く。
「合点承知の助!」
は? なんだそれ?
若いのに年寄りみたいな小坊主くんだな。
笑いながら、オレはジャージを脱ぎ捨てた。
一体、今日は何回、裸になるんだか。
この寺にいると不思議なことばかりだ。
「じゃあ薙くんは、僕の衣装をどーぞ!」
「……ふぅん、小坊主姿か、こういうの初めてだ」
寺のことには何も興味がなかったのに……変だな。
最近、寺の行事に関われるのが嬉しいなんて。
だぶだぶの緑のジャージを着た小坊主くんは、満面の笑みだ。
「おぉ、住職の匂いがします。パワーが漲ってきますよ!」
「では、いざ、いざ出陣ー!! 煩悩を成敗にいきますよ!」
出陣ねぇ……成敗ねぇ……
流さん、ごめんっ!
小坊主君の屈託のない笑みに、一抹の不安を覚えながらも、後についた。
続く!
今日もよい1日でありますように🍀
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