小話⑯『もう一人の瑞樹』

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小話⑯『もう一人の瑞樹』

おはようございます、うみです。 昨日、東京でも雪が降りましたよ。 夜の9時頃~1時間程度でしたが、綺麗でした。 マンションの上層部なので雪が吹き上げてくる感じで、何故かこんな写真になりました😅 雪を綺麗に取るのは難しいですね。 f6aed702-7066-42b1-bdf0-22fff623048e 東京での降雪は珍しいので、マフラーについた雪にも感動してしまいます。 サラサラのパウダースノーが見たいです。 ac30b749-3d6b-46a6-a07e-ece6400d3cae **** アンケート5位は『ランドマーク』でした。 英国貴族×ノーブルな日本人執事  英国と日本を跨ぐドラマチックラブロマンス  目指すのは最上のハッピーエンド c1f75c3e-d4e6-4cdc-acb2-b22d131da419 『ランドマーク』完結していますので、一気読みもオススメ💕 優雅な英国気分に浸れます。ドラマチックラブロマンスBLです。 https://estar.jp/novels/25672401 沢山のコメントありがとうございます。 01969d56-2ecd-4770-ba35-6ddecb074a35 ➯道中……アーサーも瑠衣も、儚く悲しい運命に翻弄されましたよね。困難を乗り越え、長い別離を経ての再会シーンは書いていて、感極まりました。ドラマチックに仕上げた作品なので、ずっと見ていたいとのお言葉励みになります。 ➯英国での瑠衣と留学中の雪也の様子、もっともっと書けそうですよね。 ➯全てはイギリスで始まって終わって、また始まったのですよね。優雅な薔薇園でのお茶会シーン、春先にでも書けたらいいなぁ。 ➯甘い瑠衣も好きですが、私も執事モードの瑠衣好きですよ。カッコいいですよね!そういう瑠衣ももっともっと書きたいです。 ➯まだまだ読みたいとのお言葉、本当にありがたいです。完結はしていますが、まるでおとぎ話を再会した暁には二人にも、ぜひ来日して欲しいです💕 こぼれ話 …… 「アーサー、いい加減に起きて下さい」 「ん……もう執事モードなのか。俺は……寒いのは苦手だ」 「……」 「あぁ、寒い、寒い」 「もうっ」  アーサーが布団の中で悪戯っ子のように笑って、わざと身体を震わせている。 「もう……いい子で待っていて」  僕は整えたばかりの前髪を自らの指でクシャッと崩し、執事服のジャケットを脱いで椅子にかけた。  アーサーが期待に満ちた目で、僕を見つめてくる。  その甘い瞳には抗えないよ。 「ネクタイは……君が取る?」 「瑠衣! その気になってくれたのか」 「寒い寒いと駄々をこねる子がいるから、今日は特別だよ」 「毎日、特別な毎日をありがとう!」  僕はアーサーに甘過ぎる? (瑠衣〜 それはね、うみさんの話の王道パターンよ🤭❣️) …… 同人誌原稿、連日推敲作業をがんばっていますよ。 1月31日が締め切りなので、頑張っています。 小話も日々の更新も、月末までは短めになると思いますが、応援していただけると励みになります😭 小話⑯『もう一人の瑞樹』 ****  タタタッ!  こ、この音は……!  廊下を軽快に走る足音に、合点がいった。  アイツだ、やっぱりアイツがやってくる!  寺の小坊主、小森風太が。  まるで饅頭をめがけて突進してくるような意気込みを感じるぞ。  「小森風太、馳せ参じました~」  おい、時代劇の見過ぎだろ。  この俺が寺の小坊主に座禅指導される日が来るとは……とほほ  顔を上げると、驚愕した。  な! お前、何を着てるんだー!  それは俺のお宝、翠の高校時代のジャージじゃねーか!  さっき薙が着ていたのは……百歩譲って認めたが(一応翠の息子だし、父親のお古を着るを咎めることが出来ないと納得させた)  こもりんめ、調子に乗って。 「じゃじゃーん! 芽生くん、さぁその棒を、この、こもりんめに、いえ『すいりん』に貸して下さい!」 「うん!」  芽生坊は嬉しそうに警策を渡して、ほっとした様子だった。  いやいやいや、ちょっと待て。  お前さ、今、何て言った? 「すい……りん?」 「はい! 今、僕はご住職様のパワーを引き継いでおりますので、すいりんとお呼びください」 「ふざけんなぁ~『すい』は俺の専売特許だぞ!」  と、大声で叫ぶと……  宗吾さんも瑞樹くんも芽生くんも、呆気にとられた様子でポカンとしていた。  で……翠は耳まで真っ赤になっていた。 「くくっ、流さん、声大きすぎ。煩悩ダダ漏れじゃん」  続いて笑いながら現れたのは、寺の小坊主姿の薙だった。  薙が寺に関係する装束を身につけるのは初めてで、これには翠と顔を見合わせてしまった。 「薙、その格好は……」 「これ? 小坊主くんと取替えたんだ、 どうかな? 案外悪くないよ!」 「うん、うん……薙……よく似合うよ。なんて凜々しい小坊主くんなんだ」  翠が涙ぐんでいる。  俺もだ。  薙……その姿がどんなに翠を喜ばすか、知っているのか。  続く~🎵  今日もよい1日でありますように🍀  
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