しあわせやさん ～しいほうみの日々の潤いエッセイ＆小話～

小話⑰『もう一人の瑞樹』

おはようございます。うみです。
二度寝したら寝坊しちゃいました！
今から同人誌推敲作業の追い込み、頑張ります。

昨日は夜ご飯に「スモークサーモンのパスタ」を作りましたよ。
サワークリームとスモークサーモンとバターをあえるだけの、簡単なものなんですが、これが絶品です。（ハイカロリーですが、週末ご褒美で）

パスタは蝶々みたいタイプが、オススメ。

塩胡椒もしっかりめで。

白ワインにも合いますよ💕

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アンケート結果の続きです。

4位は、『まるでおとぎ話』です。
https://estar.jp/novels/25598236

おもちさんのドラマチックな表紙がお気に入りの作品です。「
物語も思いっきり、ロマンチックにおとぎ話仕立てに書いています。

沢山の感想もありがとうございます💕

➯雪也と春子の恋の行方も、しっかり書きます。おとぎ話も今年再開する予定です。『重なる月』の後になりますが。

➯ありがとうございます。海里せんせと柊一の日常に合わせて、雪也と春子の結婚式を書く予定です。テツや桂人も巻き込んで💕

➯アーサーと瑠衣を巻き込んでの日々も良いですよね。英国での様子もまた書きたいです。海里先生と柊一さんの人生はもう皆さん知っているのですが、そこに行くまでの歩みも記してみたいな。おぉぉ、テツと桂人、オメガバース設定！本編では無理でも、スター特典とかで書いてみたいテーマです。深いコメントありがとうございます。

➯おとぎ話のような世界観気に入って下さって嬉しいです。

こぼれ話💕

「柊一、まだ起きないのか」
「あ……もう朝ですか、寝坊してごめんなさい」
「今日は雪でも降りそうな天気だよ」
「道理で寒いと思いました」

　その言葉に、俺は優美に微笑んだ。

「お呼びだね」
「え……」
「柊一、俺に甘えて」
「だ、大丈夫です」

　柊一はサッと羽布団を目深に被ってしまった。

　そっと捲ってやると、うっすら頬を染めていた。

「暖めてあげようか」
「……はい」

　柊一が気恥ずかしくて言えない台詞は、全部俺が言ってあげるよ。

　君は俺に委ねてくれればいい。

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小話⑱『もう一人の瑞樹』

　おっと、薙の小坊主姿に感動して、『すいりん』の存在を忘れていたぞ。

　あんこの匂いで上書きされる前に、一刻も早く脱がさないと。

　まさかここで俺が裸に剥くわけにいかないし。（こもりんの裸に、興味ないし）

　そこに、猫の鳴き声が微かに聞こえた。

「あ！　ねこちゃん。このお寺にはねこちゃんがいるの？」

　芽生坊が目を輝かせる。

「あぁ、たぶん洋の飼い猫だと」

　庭を見ると、木陰に洋が白猫を抱えて佇んでいた。

　どうやら、座禅場の様子が気になったいるようだ。

「洋！」
「あ……俺は」

　気恥ずかしそうに去ろうとするので、慌てて呼び止めた。

「待てよ。洋に頼みがあるんだ」
「俺に？」
「あぁ、その白猫は翠にも懐いているよな。実は、ここに「すいりん」という輩がいるんだが、その白猫が認めたら、翠の化身と認めようと思ってな。だからこっちに来い。手伝ってくれ」

　洋が、こういう場に後から入るのは苦手なのを知っている。

　だから多少強引だが、そんなことを言って誘ってみた。

「……ふっ、この子は目も鼻も利きますよ」
「だから、ぜひ頼む」

　それに白猫を使えば、この「すいりん」めを退治できる。

（お主も悪よのぅ…フフフ）

　ヤバイ、俺も時代劇めいてきたぞ。

「この猫、翠のことちゃんと認知しているのか」
「もちろんだよ。僕にも懐いてとても愛いんだ。僕が呼べばいつもとんでくるよ」
「本当か～」
「本当だよ！　実践してもいいよ」

　翠も無類の猫好きなので、乗り気になっている。

　しめしめ。

「猫ちゃんさぁ、おいで」
「ねこちゃーん、すいりんですよぅ。こっちにいらしてくださーい」

　翠とこもりんが同時に手を出す。

「さぁ、翠の所へ行け！」

　ところが、白猫は、ごろにゃーんと一目散に小森の元に走っていった。

　お！　おい……生身の翠がいるのに、なんでだよー！

「わぁ、ねこさんも僕を住職の化身『すいりん』と認めて下さるのですね」
「……くそぅ……翠のジャージの匂いが、生身の翠に勝つなんて」

　床を叩くと、洋が笑う。

「くくっ、流さん、残念な結果だったな。実はあの猫は餌付けされているんだ。小森くんが……猫用に作った砂糖抜きのあんこをまめに与えているから、たぶん……」
「なんだとー！」

　おそるべし小森風太。

　おそるべし……『あんこ同盟』

　静留くんとだけじゃなく、猫とも結んでいたんかー！

続く～🎵

今日もよい1日でありますように💕