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小話⑳『もう一人の瑞樹』
おはようございます。うみです。
今日は北風ピューピューです💦
暖かくしてお出かけ下さいね。
私は9時から、母の付き添いで病院です。
そして明日から創作は、日曜日までお休みさせてください💦
ちょうど脱稿したばかりなので、頭も一休み😌
沢山インプットしてリフレッシュしてきますね!
ご当地BLの取材も兼ねて~
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沈丁花さんから、お手紙と『重なる月』をイメージしたというシールをいただきました。本当に🌙シリーズのコラージュみたいです!
特にこれなんて、『重なる月』の表紙の世界だわ!
花ちゃん、ありがとう💕
また静留くんたちとのクロスオーバーもしましょう!
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アンケート結果
さて『重なる月』のアンケートのコメント、まだまだ続きます。
本当に沢山のメッセージありがとうございます。
➯北鎌倉に行く度に、このお寺一体どこにあるのかしら?と、真剣に探してしまいます。美しい翠ご住職、男らしい流副住職、あんこ好きな小坊主くん、皆さんで参拝に行きたいですよね! 宿坊もあるらしいですよ。
➯こもりんをプチエロの育てるので体力を使い果たしてしまい、流ついにダウン! で、翠いじける😂って感じでしょうか。小話で書きたいですね😆
➯序盤、洋の悲劇が本当に辛いですよね。私の月シリーズは、重たいテーマを抱えています。読み続けて下さってありがとうございます。絶望から……周りの愛に触れ、愛されて……自分を取り戻し……立ち直って、歩き出す人の姿、そんなものがテーマです。最近は幸せなのでコミカルな面も出せて、長期連載ならではの歴史を感じています。
➯『幸せな存在』とのクロスオーバーで、関心を持っていただけて嬉しいです。私も薙隊長と芽生の会話好きなんです。今後は薙にもっと焦点をあてていきますよ。
➯ありがとうございます。丈の診療所。そこに男の子が担ぎこまれて……きゃー💕なんだか妄想広がりますね。それはぜひ旅行中に考えてみたいです。ニヤニヤしてしまう!
さて小話の続きですよ。
瑞樹どうなったかな?
小話⑳『もう一人の瑞樹』
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ツンツンと鼻を警策の先で突っつかれると……なんだか、ムズムズ……
「クシュン……クシュン」
真っ赤になりながら、くしゃみをしていると、芽生くんがたたっと走ってきてくれた。
「お兄ちゃんは『はうすだすと』のあれるぎぃーをもっているんだよね! だから鼻の下がよわいんだよー!」
ボクにテッィシュを差し出しながら必死に叫んでくれる様子に、一堂目を細めた。
「そうか、だから鼻の下なのか」
「納得したよ」
皆、芽生くんの言葉に感化されてくれた。
芽生くん、やっぱり君は僕の天使だ!
「そうだよな、まさか瑞樹くんに限ってムッツリスケベなはずないよなー」
そこに流さんがティッシュを交換しながら、豪快に笑う。
すかさずペシッと警策で叩かれる。
「すいりんめー! 俺を親の敵のように打ちやがって~」
「流さんの『邪』が汚れすぎているから、瑞樹くんがアレルギー反応を出したんですよぅ」
なんと、すいりんまで、すっかり芽生くんの言葉を吸収して……
何はともあれ……これでそろそろお開きに……
「そりゃ、俺は『ぼんぼんぼんのう族』だからな!」
開き直った流さんが豪快に笑うと、芽生くんもつられて笑った。
「ぼんぼんぼんのう族って、かっこいい。ボクもはいりたいな」
それは、絶対に駄目だ!!
翠さんが流れを止めてくれる。
「あー コホン、では、これで座禅会はお開きにしよう」
翠さんがすっと立ち上がると、すいりんが首を傾げた。
「住職様がまだですよ?」
「え! 僕はいいよ」
「いいえ、僭越ながら……すいりんには見えてしまいました。住職さまの弱点が」
「え? 僕の弱点……それはきっと『心』だろう。日々精進だからね」
翠さんがたおやかに微笑み、自分で自分の弱点を潔くあげる姿は、気高かった。
な・の・に……
「いいえ! ご住職さまの心は清らかで目映い程です。弱いのはこちらです!」
すいりんが、警策で……翠さんの太腿の内側を辿った。
「へ?」
なんで、そんな場所が?
皆は目が点になったが、翠さんは真っ赤に。
そこに流さんがとうとう、野獣のようにすいりんに襲いかかる。
「すいりんめー よくも俺の翠の秘密を暴いたな。そのジャージは脱げ! 脱がないのなら脱がしてやるー」
「きゃー あれぇ~」
二人が畳の上で取っ組み合い?
いやいや虎に可愛がられる小動物のようだけど……
僕は鼻がムズムズでくしゃみの連発。
「瑞樹、この寺、ヤバイな」
「えぇ、僕たち以上に……へ……」
「くくっ」
「クシャン! クシュン!」
くしゃみが止まらない。
そこにスッと白衣の男性が現れた。
「これは……一体……何の騒ぎですか」
「お! 丈! 丈じゃねーか!」
「洋から呼ばれたんです。急患だと……さて誰が重症なんですかね?」
皆、煩悩という心辺りがあるので、ドキドキだ。
丈さんが射るような視線で、ぐるりと座禅場を見回した。
こっ、これは……かなり心臓に悪いよ!
やがて……
「ふっ、見つけましたよ」
低く冷静な声が、座禅場に響いた。
続く~🎵
今日もよい1日でありますように🍀
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