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こぼれ話&春庭のスペース
おはようございます。うみです。
春庭のスペース番号が決まりました!
私は『つ05b』でした。
入り口から真っ直ぐ歩いた一番奥なので分かりやすいですよ。
🌸4月2日、現地でお待ちしております🌸
新刊
⇩
幸せな贈りもの第3弾『今も初恋、この先も初恋』
https://estar.jp/novels/25931194
今回は初恋らしく、スペースを春色にしようと計画中です。
春庭限定特典もありますので、ぜひぜひ遊びにいらして下さいね。
月末くらいに詳細を開示して、部数アンケートもします。
BOOTHでも同時販売します。
春庭では過去の同人誌も部数限定ですが、頒布します。
グッズなども、もしかしたら……考えています。
今、開示できる情報はこちらです。
文庫本サイズ。196頁
表紙カバーと帯付き。
過去に頒布した同人誌『幸せな贈りもの』シリーズとして体裁整えています。
ほしふるほたるさんによる描き下ろし挿絵2枚入り。
二人の後日談・書き下ろしSS(3編)
幸せな存在とのクロスオーバー(1編)
【スターのお礼】
『今も初恋、この先も初恋』
🌟3万スター達成しました🌟
https://estar.jp/novels/25931194
完結している作品にも関わらず毎日スターをありがとうございます。
スター特典は今後も追加予定です。
まだまだ駿と想の初々しさも書きたいです。
****
小話のつづき、こぼれ話
「翠、そろそろ帰るぞ」
「う……ん」
「何を見ている?」
翠の視線を辿ると、売店で先程の青年たちが早速イルカチョコの列に並んでいた。
「いらっしゃいませ~ 恋の御利益お墨付きのイルカチョコです!」
店員の張り切った声。
くくく、そんな触れ込みさっきまであったか。
翠は伝説を作る……罪作りな男なのか。
チョコを買ってもらい嬉しそうに抱きしめるダッフルコートの青年の優しい笑顔に、かつての俺たちの姿を思い出した。
あの日……面と向かってチョコレートを渡すことなんて出来なかった。
だから、さりげなく買ってやったチョコを、兄さんが嬉しそうに抱きしめる様子に、まるで俺自身が抱きしめられているようなに気分になり、高揚したよな。うん……あそこも後でヤバかった。
「流、さっきの写真見せてくれるか」
「ん?」
「撮ってもらったのだよ」
「あぁ、ほら。何枚か連写してくれているから横にスライドしてみろ」
「うん……あっ……」
翠がじっと見つめて、珍しく肩を揺らすほど大きく笑った。
「くくくっ、あははっ」
「どうした? 俺、そんなに変な顔だったか」
かなりデレデレだった自覚はあるが。
まさか宗吾みたいに鼻の下が伸びてたのか!
「くくくっ、流も見てごらん」
「ん? あっー‼ なんだよー リューがちゃっかり首を伸ばして端っこに映り込んでいるじゃねーか!」
ニヤッと不敵な笑いは、ま・る・で・俺そっくり!
「名前も似ているけど、性格も似ているんだね」
「参ったな……しゃーね、連れて帰るか」
「え? どうやって?」
「あれさ! さっきから痛い程視線が……」
『動物園のモテモテ💓アザラシ リューくんの特大ぬいぐるみ 限定1個 販売中!』
「えっ、あんな大きなぬいぐるみを?」
「モテモテ・リューは抹殺……いや、回収しないとな」
「た、確かに」
翠が財布を片手に意気込んで、ずんずん歩いて行くので、慌てて引き止めた。
「俺が買う! 俺がいないときなら、コイツになら甘えてもいいぞ」
「ぼ、僕はそんなことしないよ。ただ芽生くんやいっくんが来たら喜ぶかなって思っただけだ」
「ふっ、まぁそういう理由にするか。とにかく、いろいろ役立ちそうだ。寺の一員として迎えよう」
「うん! そうしよう」
俺たちは巨大アザラシのぬいぐるみを抱えて、いそいそと寺に戻った。
で、帰るなり、薙に見つかった。
「これ、オレにお土産? 父さん、ありがとう!」
「え、えっと……その……うん、そうだよ」
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今日もよい1日でありますうように🍀
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