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話を聞いているうちに、いつのまにか赤い夕陽のほとんどが黒い闇に覆われていた。これ以上立ち話ちをする時間はない。侑人に「それは気のせいだ」と言い聞かせたが納得してくれなかった。
「頼むから…!!」と侑人に懇願されて、僕は今夜、彼の部屋に泊まることになった。仕方なく侑人の頼みを引き受けることにした。
でも、僕はもともとオカルト話が苦手だ。幽霊や呪いなんかを信じているわけではない…。が、そういう話を聞くと。ぞわぞわぞわーっと背筋が寒くなったり、頭が痛くなったりする。本当は侑人の部屋に行くのが怖い。
僕の横で侑人は小刻みに震えている。
仕方ない…。
「侑人、今夜お前の部屋にもう一人つれてきていいか?」
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