第1話
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第1話
ヨウコが5歳だった時の、よく晴れた心地よい秋の日。 いつもより早い時間に起こされると、急いで着替えと食事をさせられ、何の前触れもなく車に乗せられた。 ヨウコの父が運転する車の中では、いつものようにヨウコの好きな童謡が流れていた。 が、普段なら一緒に歌ってくれるはずのヨウコの母は、黙って一点を見つめたたままで、いつもと様子が違っていた。
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