第5話
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「赤、好きっていつも言ってましたよね。あのバッグも、ばあちゃんからもらったんです。じいちゃんからもらった物なのに、あっさりくれたんです。」 そう言ってヨウコは、部屋の隅に置いておいたハンドバッグを指さした。 「あら素敵じゃない。今のお洋服にぴったりよ。」 「…あ、ちょっと待っててください!」 「赤」というキーワードでヨウコは何かを思い出し、慌てて外に出た。
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