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揉めごとに首を突っ込んでしまうのは性分かもしれない。
だが思わぬ形で素性がばれており、しかもこんなところに取り残される形となってしまいどうしたら良いか分からなくなったのだ。
女子高生とは逆に、こちらは星歌が見下ろすほど小柄な職人は肩で大きく息をつくと壁に身を凭せかけている。
「あ、ありがとう……」
「えっ、何が?」
きれいに染められた金色の髪をかきあげて、職人は大きな瞳で星歌を見上げた。
「だって……開店初日でJKに怪我なんてさせたら、学校から苦情を言われて、保護者から訴えられて慰謝料で一生首が回んなくなるかもってグルグル考えちゃったからさ」
「あははっ、すごい想像力だね」
本当に怖かったのだろう。
もう一度、礼を述べようとする声も震えて掠れてしまっている。
何だか頼りない印象を彼から受けたのも頷けよう。
さっきの女子高生が美人というなら、こちらは間違いなく……。
「美少女……」
思わず呟いた星歌を美少女は見上げ、キッと睨みすえる。
「だ、だれが美少女だ!僕は男だ!」
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