はげしく揺れる

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 ──若っいなぁ。輝いてるなぁ。まさにリア充ってかんじだな。私はあのころ何してたっけな……ああ、乙女ゲーにハマりだしたころかぁ。毎日のように異世界転生を夢見てたっけ……えっ、今とあんまり変わらない?  星歌、いい年齢(トシ)して若干ザンネンな自分の身の上を振り返り……途中でやめた。  気付けば、隣りに立っていたはずの義弟の姿がないではないか。 「何やってんの、行人」 「いや、その……」  見れば行人はレジカウンターに身を隠すようにして座り込んでいる。 「あ、ヤバイ。ユッキーだ」  気配を察したか、生徒のひとりがカウンターを覗き込んで嬌声をあげる。  途端、彼女たちは波のように押し寄せて行人の腕をとるや、その場に立たせて周囲を取り囲んだ。 「ユッキーもランチ?」 「なら一緒に食べよう」  店員の存在など、彼女たちの視界には入っていないようだ。 「お、義弟がオンナを侍らせている……! そしてユッキーと呼ばれている……!」
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