2023年2月

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15時になった。 そろそろ彼とのデートに向かう準備をして 「あっ!電車の時間!」 スマホがないとどうやって調べるの? 「お母さん、昔って電車の時間てどうやって調べたの?」 「駅に小さい時刻表置いてあるから、それを定期入れに入れてたよ」 「姉貴、そんなん簡単だよ。駅行って写真撮りゃいいじゃん」 「ばっかじゃないの?スマホ無くてどうすんのよ!」 「あっ、お母さんカメラ持ってるよ!でもフィルムって売ってるのかしら?」 「えっ?デジカメじゃないの?どうやって撮った写真プリントすんの?」 「お母さんは写真屋さんに行ってしてもらってたよ。」 「って何?」 私は弟と顔を見合わせた。 16時になってしまった。 「嫌だ!もう遅刻しちゃう!傘持って行った方がいいかな?ニュースウェザー・・・・見られないぃぃっ!」 私は仰け反りながら何もかもが上手く進まず、イライラは頂点に達していた。 「えっ?明日も雨って言ってたわよね?買い物面倒だから届けてもらおうかな?」 お母さんは当たり前にいつもの様に呟いていた。
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