03 真白

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「はい」  返事をしたのは真白だ。 「うん、いい返事ね。お互いにサポートし合いながら、ちゃんとこの地域の超感覚能力者の平和を守って頂戴ね~」 「あの、この子は未成年じゃないんですか?」  思わず尋ねた鷹也に、真白が呆れたようなため息をひとつついた。 「大学生」 「大学生でも未成年は未成年だろ」  鷹也の鼻の前に、真白が指をびしりと突き立てた。 「服務規程ちゃんと読んだ? 高校卒業以上の超感覚能力者ってなってるわよ、問題ないの」 「か」 (かわいくない……!)  鷹也は寸でで言葉を飲み込んだ。  九尾がケラケラと大きな声で笑う。 「ふっふふふっ、本当におかしいわね~。いいコンビだわ」 「所長……」 「安心して頂戴、鷹也。あなたはケース・ゼロ《能力無効化》、真白はチルドレンでここ育ち。佐々ちゃんは警察からの出向職員。全員問題なしよ」 「でも……、危険です」  粘る鷹也を真昼は横目で睨みつけた。 「危険だからって何よ。ここで育ったの。自分の人生は自分で決める」 「分かってるのか? 『モグリ』と戦うこともあるんだぞ?」 『モグリ』は違法行為を行う。  その多くが能力を用いた強盗や傷害だ。  そのため、多くの危険伴う。  あんなに細い体をした真昼が、そんな危険を冒す必要があるのか。 「それが? あたしが負けるとでも思ってるの?」 「殴られたら負けるだろ! 肉弾戦もあり得るんだ」 「殴られる前に弾き飛ばす!」
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