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 柊の言葉にさも面白くなさそうに陽光は鼻を鳴らした。 柊は生まれた時からの幼馴染みへと改めて向き直った。 「陽光こそ照夫おじさんに頼りにされているよ」 柊が真顔ならば応じる陽光も又、真剣そのものの顔になった。 「そう言うおまえはどうなんだ?柊」 「陽光・・・・・・」 「おまえは俺のことを頼りにしているのか?――必要としているのか?」 「あぁ」  短いがはっきりとした柊の言葉(答え)に陽光はそれでもう――、満足だった。 十分だと思った。  柊が窓ガラスの向こう、今は星がきらめく夜空へと視線を()って言った。 しかし、その目は濃紺の空を全く映していない。 陽光には柊が見ている光景が分かっていた。  つい三十分ほど前の、この夜空だ――。    柊が陽光に言うともなくポツリとつぶやく。 「どれだけのお客様が見て下さったのかな?」 「書き込みとかチェックしていないのか?」  心底呆れたような陽光の態度に柊は苦笑した。 そういう陽光だってけしてマメな(たち)ではない。 柊からのメールにも返信しないこともだった。 「怖くてしていない。――それにそもそもそんなことをする人達だとは思えない」 「・・・・・・」
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