一歩、また一歩。

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 部屋の中はシーンとしているが、特に変わった様子はない。とりあえず大丈夫だ。心を落ち着かせる為にテレビをつけてさほど興味もない深夜番組をぼんやりと見つめる。  結局、そのまま美咲は一晩中起きていたが、何も起こらなかった。いつ玄関が叩かれるのではないかと怯えていたが、朝日が昇り始めるのを目にすると、なんだかこれまでの疲れがどっと出てきて、美咲は知らぬ間に眠りに落ちた。
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