登場人物 / 世界背景

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登場人物 / 世界背景

城承語(じょうしょうのかた)り】 登場人物: □協会 【来成(らいじょう) 叭玲(はれい) / 15歳 / 149cm / 7月7日/ わたくし|キミ】 1f6472b3-cf97-4897-8a23-8b14cc7fbfe0 淡いピンクの髪を腰のあたりで団子のようにひとつに括っている。真っ黒い瞳、水色の耳飾り、マリンブルーのペンダント。 夢の中で神の声を聞くことができ、それを民に伝える役割を持つ「御上(みかみ)の姫」。 人懐こく天真爛漫な少女。御上の姫であること以外は至って普通の15歳、……というには少々言動が幼い。 帝の保護と灰河狭李の護衛のもと、御上の姫として「民のため」を第一に心がけ暮らしているつもり、らしいが、わがままで周囲を困らせることもしばしば。 【灰河(はいかわ) 狭李(きょうり) / 25歳 / 167cm / 1月9日 / 私|君、貴方】 3a3cf605-5b8f-47e3-90e9-4a7811b11f0a 薄く灰がかった、ひと房だけ伸びた髪を持つ女性。瞳の色は若干緑がかった水色、ターコイズブルー。 クールで紳士的な雰囲気をまとう。口調も所作も大人びているが、実は好きなものは少女漫画。 ひどい困窮のなか育ったため、救済をもたらした帝に強い忠誠を誓うと同時、信仰心さえ抱いている。 帝直々の命令で、御上の姫である来成の護衛兼世話係を務めている。それまでは討伐隊で一、二を争う強さを誇っていたとか。 【帝 / 29歳 / 175.5cm / ---- / 俺|お前】 0a3455ce-98d6-4158-9b12-2526e79e2a7e 薄い髪色の多い協会では珍しい真っ黒い髪、紫がかった青い瞳。 枯れ果てた土地と濁った海川によって困窮、弱りきった国を復興させる際に膨大な心力を行使し、結果として後遺症ともいえる形で右目が光に弱くなり、現在も顔の右半分を常に白い布で覆い隠している。 帝となるとき本名は捨てるしきたりらしく、誕生日すら持って生まれた名ともどもに「忘れた」、とのこと。 □荘園 【藤 天雀(あまざく) / 21歳 / 174cm / 5月27日 / ()れ|お前さん、お内】 321d7c88-00f1-4220-85b2-641b94e17ac1 燃える灯火のごとき赤い髪、陽に照らされる海のような瑠璃色の瞳、そして寛大な心を持ち、何でもかんでも笑い飛ばす男。 天の神、天照を降ろした藤家当主。その証たる家紋を耳飾りとして肌身離さず提げており、防寒目的でもあるマフラーをかたどったマントに縫い付けている。当主とはその身に神を降ろし国を守る「現つ神(あきつかみ)」と呼ばれる存在でもあり、崇められるがゆえ戦場の最前線で絶対的な強さを示す定めと役割を背負う。 よく笑いよく呑む上戸で、放っておくといつまでも呑む。誰にでも等しく慈愛を持って接するいわゆる博愛主義者で、これは藤本家の血に継がれてきたどうしようもない(さが)である。 【唐笠(からがさ) ハヤト / 23歳 / 178.5cm / 9月16日 / 自分、俺|貴殿、貴方、お前】 9aadbc5b-317d-4902-8946-0123d4903b57 濁り黄味を帯びて肩のあたりで外に跳ねる髪を、左の耳上から細くひとつだけ三つ編みにし垂らしている。深い黄緑、柳茶色の瞳。 育ちが悪いため本来は口調が荒くマナーも教養もないのだが、藤に拾われたことをきっかけに「主人に恥をかかせないよう」と、諸々を矯正していった。実際どうにかなったのは言葉遣い程度で、その他においては短気さも大雑把さもあまり直ってはいないのだが。 若をお守りする、以外のことに興味関心のない、いわゆる脳筋。 ―― 世界背景: 【協会】 心力(しんりょく)という力を持つ人間が生まれる国。その力によって、自身の身体の一部の形状、および硬度を自在に操ることができる心術(しんじゅつ)を扱うことができる。心力の量、心術の才能には生まれつき差がある。 膨大な心力を持つ者が「帝」に選ばれ、そして帝が次の帝を選び……というかたちで、知識や執務、地位を継ぎ、代々国を治めてきた。 かつては作物も育たぬ土地、濁った海川によって食糧難に苦しめられていたが、現在の「第十六代目帝」によって国は復興を遂げた。 民は平和主義で温厚な国民性を持つと同時、神を崇め帝に感謝を捧げる信心深さが目立つ。 今でも「乾季」と呼ばれる、作物の育ちにくいうえ魔物が凶暴化する時期こそ訪れるものの、「帝」が蘇らせた海川より獲れる食糧は乾季においても豊富であり、食糧が不足したりなどの困難に直面することもなく、一年を通し比較的平穏に暮らしている。 魔物は人間が視界に入ると無条件で襲ってくるため、本部――つまり国から征戦指示を受けて無事達成すれば報酬を得るという、「討伐隊」、と呼ばれる軍勢が結成されている。 本部直々の任務であるため公務員的立ち位置で、かつ民の好む「平和」を維持する集団であることから、一般の市民からは何かと優遇されることもしばしば。心術による戦闘力が本部の基準を満たしており、「魔物と戦っても危険はないであろう」とみなされた者のみ加入できるが、時折は例外として本部からスカウトされる優秀な人材も、市街に埋もれているようだ。 【荘園】 法力(ほうりき)と呼ばれる力を体内で生成、累積できる法石(ほうせき)と、法術回路を持ち法力でもって法術を展開、戦うことができる巫術師(ふじゅつし)とが存在する国。どちらも才能という差があり、法石は体内に溜め込める法力の量、巫術師は一度にどれだけの法力を出力できるか、扱いきれるかが基準とされる。 法石は回路を持たず、巫術師は法力を生成できないため、それぞれ一人では戦闘行為は不可能。契約を結んだ者同士のみ法力の受け渡しが可能になり、初めて戦場に立つことができるようになる。 「藤」という家が代々国を治めているが、その権力と地位を求め反乱を起こす一族の絶えない戦の多い国。 藤家当主はその身に太陽の神、天照を降ろし、自身が「天照と成る」。そうして得た強大な力で歯向かう一族に絶対的な強さを示し、国が揺らがないよう前線で戦い続ける。そして同時、寒さの厳しい雨季においては国に温もりを灯すことこそ、当主の役割である。 天照を当主に降ろす儀式は「神降ろし」と呼ばれ、済ませた当主は人ではなく「現つ神(あきつかみ)」という――人から神に成った存在として、民から崇められる。 荘園の民は短気で喧嘩好き、ついでに酒も好き。
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