第2話 はじらい

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第2話 はじらい

優成高等学校にて キャー 明さんが通った ハンサム 勉強もできてスポーツ万能 彼女いるのかな 私のもの 私の彼よ そんなことないでしょ 話しかけてみる いや、恥ずかしい どうしよう 何かいい方法ないかしら やっぱり話しかけるしかないでしょ そうね 明さん足が速いですね いや大した事ないよ 明さん誰か好きな人いるのですか う~ん、秘密だよ それなら私が手紙を書いていいですか う~んいいけど・・・・・ 私のことどう思いますか 優しそうだよ キャー じゃ、今日から手紙を書いて渡しますね 明さん返事を書いてくれるとうれしいな う~ん、最近忙しいから書けないと思う・・・ そうですよね明さん身長も高いし女性に人気があるから・・・・・ そんなことないよ バタン あ、美鈴さん どうしたの どうせ、私の事は好きでもなんでもないでしょ やっぱり女性にモテますからね どうせ私は・・・・・ 泣かないで 美鈴さんが一番好きだよ もういいです 他の女性と仲良くしてください この間の海辺の出来事は遊びだったんですね それではさよなら 誤解だよ もういいです 困ったなあ、どうしよう どうすれば許してくれる じゃあ、みんなの前で 美鈴が好きだと言ってくれたら許します わかったそうするよ ホームルームの後で みんな聞いてくれ、俺は美鈴が好きだ これでいい うん そんな恥ずかしいことを言わさないでくれ 他の女の子と仲良くするからよ でも、本当に美鈴が好きだよ どうかなりそうだよ、夜も眠れないことがある 本当かしら ああ、でも、これでもてなくなっただろ そうね 許してあげる 美鈴さんは本当に恐いよ 明さんが悪いのでしょ 女性から話しかけられただけじゃないか じゃあ許してあげる まいったな、いちいち話しかけられただけで 怒ってもらうと困るよ やっぱり僕も許せない 勝手にしろよ なぜ、みんなの前であんな恥ずかしいことを 言わないといけないんだ しばらく君とは合わない 明さん、ごめんなさい、短気をおこしてしまって 僕を信じていない証拠じゃないか 僕が他の女性とお付き合いするとでも思ったのか 明さん本当にごめんなさい わかりました みなさん、私は明さんとお付き合いしています 好きでたまらないです これでいい そこまでしなくていいのに、わかったまた仲良くしよう じゃあ、自転車でいっしょに帰ろう 看病 明さん、顔色悪いですよ そうか、そういえば体がだるいな 病院に行かれたらどうですか そうだね、今から行ってくる 風邪だったけど熱が高いから用心するように言われたよ 俺のところは母がいないからな 明さんが小さい時に亡くなったのでしたね ああ じゃあ、私が看病してあげる お母さんに言ってくる 大丈夫かな 大丈夫でしたよ ありがとう まず熱をさげないと ああ 冷たいタオルでね 冷やし枕もどうですか 熱をはかってみましょうか まだ熱がありますね でも最初からすると下がりましたね ありがとう おなかも痛いですか ああ じゃあ、おかゆね ありがとう 明さんのいいお嫁さんになれそうかな そうだね 明さんそばに行っていい だめだよ、風邪がうつるし、だめだよ 平気よ 手をつないであげる これできっと良くなる ありがとう 美鈴さん、いつからそんなに積極的になったの みんなの前で誠さんが好きです そういったでしょ、あれで自信がついたの そうか 今度はごはんね、おかゆをつくりましたよ 食べてみますか ああ、おいしいかな もう失礼ね あ~ん ほら え なんで美鈴さんが食べるの クスクスクス 今度はたべさせてあげるから あ~ん 意地悪だな 違います 熱いかどうか見ています そうなんだ、ありがとう 今度こそ ふ~ 熱いから どう おいしいよ、梅干しが入っているんだね そう、おかゆだけじゃおいしくないでし 「ふ~あ~ん」 おいしい よかった でも、お父さんとお母さんが心配しているんじゃない 大丈夫、友達の家に泊まると言ってあるから 明さんお布団の中に入っていい だめだよ いいから 風邪がうつるよ いいの もっとそばに行っていい ああ 明さん強く包み込んで こんな感じかな まだ弱いよ 意外と恥ずかしがり屋さんなんだ そんなことないよ 風邪がうつるからと思っただけだよ 翌朝 どうですか あ、熱が下がってる 私がそばにいたからよ ああ 昭さんはずかしかった そうだな 明さんは意外に恥ずかしがり屋ですね そんなことないよ だって、あまり強く抱きしめてくれなかったでしょ そうか そうですよ 女性に失礼ですよ 風邪をひいていたからだよ 本当かなあ
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