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翼「…楓。」
楓は俺を見上げた。
楓の顔を見ると、ハッキリとした感情が浮かびあがってきた。
翼「楓、もう一度言っとく。…俺はお前が好きだ。」
突然の告白だ。不意打ちをつかれ、楓の顔は赤くなった。
翼「…今、蓮のこと考えてただろ?」
楓は目を泳がせたけど、遠慮がちにコクリと頷いた。
翼「…だから俺のこと、少しでも考えてもらえるように、もう一度告白した。」
楓「…うん。」
翼「蓮か俺か…、選ぶのは楓だ。…俺を選んでくれたらすごく嬉しい。…けど、蓮を選んだって俺はその選択を責めたりしない。だから、真剣に考えてくれ。」
…情は一切なしの、楓の本心が俺は知りたい。
それで選んでもらわないと意味がない。
楓「…わかった。」
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