8. 今の俺にできること

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翼「…楓。」 楓は俺を見上げた。 楓の顔を見ると、ハッキリとした感情が浮かびあがってきた。 翼「楓、もう一度言っとく。…俺はお前が好きだ。」 突然の告白だ。不意打ちをつかれ、楓の顔は赤くなった。 翼「…今、蓮のこと考えてただろ?」 楓は目を泳がせたけど、遠慮がちにコクリと頷いた。 翼「…だから俺のこと、少しでも考えてもらえるように、もう一度告白した。」 楓「…うん。」 翼「蓮か俺か…、選ぶのは楓だ。…俺を選んでくれたらすごく嬉しい。…けど、蓮を選んだって俺はその選択を責めたりしない。だから、真剣に考えてくれ。」 …情は一切なしの、楓の本心が俺は知りたい。 それで選んでもらわないと意味がない。 楓「…わかった。」
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