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ーー次の日の朝、俺は1人で登校した。
いつもなら偶然を装って楓のことを待ち伏せしてたんだけど…。
俺はもうフラれたんだ。
だけど、フラれたからって簡単に気持ちが消えるわけじゃない。
楓も蓮に一度フラれた時、こんな気持ちだったのかな…。
…って、また楓のこと考えちまってる。
楓ともう会えないなら簡単に諦められそうなんだけど…。
いっそ、もう友達を辞めちまうか?
角を曲がると、楓と蓮が2人で登校している姿が見えた。
…なんだよ。
俺が楓のこと待ち伏せしてたとしても、楓は蓮と登校してたってわけか…。
俺の中で、今までにないくらいの黒い嫉妬の気持ちが膨らんでいく。
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