水鬼神

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《エピソード》  かつてある川の神であった。その風貌や名から恐ろしい鬼として周囲からは恐れられていた。ある時、鬼退治として来た若者と死闘の末土地を捨てることとになり、浮浪神となった。  時は約400年の年月が経ち、水龍(上位神)に禁忌を犯していたことがばれて、神様の地位を降格される。そのとき、格下げとして呼ばれることになった名が「水野」。  太刀の名は「ちょちょ切れ丸」。昔、誤って川に落ちた女性を助けたところ、彼女は幾度か会いに来るようになった。神通力を付与しなければ、刀自身はさほど切れない代物である事や水鬼神が力任せにぶった切っている様子から、彼女が命名した。  本人は酒好きで清酒を好むが、何でも飲む。ある時は二日で酒樽三つ分平らげるという飲みっぷりで、貢ぐ村人を困らせたこともあった。
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