君の大きな足あとと私の小さな足

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 私の彼は190センチを超える高身長でバスケ部のエースで学校のスター。彼の現在の目標はバスケ部を勝たせることともう一つ。とんでもない臆病を治すこと。簡単にいかないのは彼女である私が一番分かっている。だが私が諦める訳にはいかない。なぜなら彼女である私は学校で一番小さな女の子。彼が私を守りたいと思わせることが臆病を治す道筋なのだ。  私と大河くんはチグハグなカップルかも知れないが、それはそれとしてそれなりに幸せなのだ。  大河くんの臆病を一番近くで見る私には、大河くんの成長を一番近くで見られるのだ。大河くんの彼女の座は誰にも渡さない。  臆病をきっちり治して、その腕の中で私が安らぎを覚えるまで。そして、それからも。  だから大河くん。きっちり私を守るんだよ。ちゃんと信じてあげるからね。 了
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