不妊治療

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両親と義両親には、妊娠がわかってすぐに報告してしまった。 両親も義両親も喜んでくれて、幸せな気持ちになった矢先だった。 「お父さんとお母さんに報告しなくても良いよね」 彰人さんに聞くと、「言う必要はないよ。来週まで結果はわからないんだから」と言ったので報告はしてない。 その日の夜、義母から電話がかかってきた。 「ーーまだ妊娠したばかりだし、お祝いはもう少ししてからで良いよ。えっ、そうなのか、わかった。じゃ、明日」 えっ、明日? 「彰人さん、お母さんは何て?」 「明日、お祝いに外食に誘われた」 「えっ……だって」 「俺も断ったんだけど、どうしてもって言うから。とりあえず行こうよ。きっと俺達の赤ちゃんは元気に育っているって」 「そうだと良いけど……」 初めての妊娠で「胎嚢が小さい」と言われて不安でいっぱいなのに、お祝いの外食なんて行く気になれない。 義母さんき「おめでとう」と言われても、まだ素直に喜べない。 「私の体調が悪いって断ってくれたら良かったのに」 「ごめん、そう言えば良かったね」 彰人さんに当たっても仕方がないのに、つい愚痴ってしまう。 彰人さんが悲しそうな表情になった。 「私こそごめん。不安で仕方がないの」 「ひかり、絶対に大丈夫だって。俺たちの子供なんだから」 彰人さんが抱きしめてくれた。 そうだよね。先生があんな事いうから不安になっちゃったけど、赤ちゃんはお腹の中で頑張っているはず。
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