episode 15

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episode 15

【桜咲家】 快は若い頃からいろんな女と割り切った付き合いをしてた。 私もパパと一緒にいろいろパーティーに出ている時に快にあって すぐに好きになった。 イケメンだし、お金持ちだし、何の欠点もないパーフェクトな男。 TOYOと桜咲が一緒になれば国内に敵なしの企業になれる。 パパもきっと喜ぶ。 でも快は私の事を相手にはしてくれなかった。 他の女と同じ割り切った関係ならいいと言われ、私は1度だけ 快に抱かれた。 快との体の相性がよく、1度だけなんて無理だった。 快の行動をチェックして常に快の隣にいるようにしたけど快は 私を抱いてくれなかった。 「加奈。もういいかげんにしてくれ!」 と言われ、快から距離を置けば私の事を求めてくれると思って快の側から 私は離れた。 でも快から連絡もなく。いろいろな女と過ごしている話だけは聞いていた。 しばらく女の話を聞かなくなって、快がお見合いをしていると情報が入った。 快が結婚?私とするのが幸せなはず。 今度、TOYOのパーティーがあるとパパが言ってたから久しぶりに快に あって私と結婚してもらうようにパパに話をしてもらおう。 パーティーのドレスを買いに行こうと出かけた時に、快に偶然会った。 相変わらず、イケメンでスマートで文句なし! 会えたことが運命だと思って無理やりくっついていった。 ついた場所はセレクトショップ。私のドレスを選んでくれるの? と思ったら彼女が待ってるといった。 彼女??結婚?? その女は地味な女だった。私の方が快の隣にいて映える。 快の奥さんとして私の方がいいに決まってる。 快は私に冷たい言葉を放った。私は仕方なく店からでる。 中では私が見たことにない笑顔で快が彼女だという女と話をしていた。 *********************** パーティー当日。 会場について快を探す。快を見つけたけど隣にあの女がいた。 今日はキレイに着飾っているから少しはましね。 私は2人に向かって歩いていき、女と快の間に入って快の腕をとる。 私の方が快にふさわしいと言ってやった。女は私達の前から走り去った。 快は私を睨んでいたけど、どうでもいい。快の隣を陣取った。 他の人達は私達をお似合いだと言ってくれた。 やっぱりね。 「加奈。」 「なーに?」 「いい加減、離せ」 「いいでしょ?私たちの事を祝福してくれてるわ」 「お前とはもうなんでもない」 「そんなこといってもいいの?あの子に私を抱いた話をしちゃうわよ」 「佐那は俺がいろんな女と付き合いがあったことは話している」 遊び人だったけど今は真面目ってことか・・・。 「あの子は快にはふさわしくないわ」 「それは俺が決めることだ。両親も賛成してくれている」 「え?おじさまも、おばさまも賛成?あんな子を?どちらの会社の方?」 「どこの会社でもない。」 「TOYOの財産目当てじゃないの?」 「お前と話すことはない。俺の前に二度と顔を見せるな」 私の腕を振り払ってあの女のところにいって肩を抱いている。 周囲の女達がクスクスと笑って私を見ている。 こんな屈辱ないわ!絶対に快を私のものにする! *************************** 「もうなんなのよ!」 「どうしたんだ。加奈。やけに機嫌が悪いな。今日は豊島さんところの パーティーだったんだろ?」 「そうよ。快に会えると思って楽しみにしてたのに、快っては地味な女を 連れてて婚約者っていうのよ」 「お前と結婚するって言ってたんじゃないのか?」 「そうよ。なのに・・・パパなんとかしてよ」 「豊島さんとは争いたくないな・・・」 「もう!可愛い娘の幸せの為よ!」 「じゃあ俺が協力してやるよ」 「尚人兄さん。お願いするわ。あの女を快から遠ざけて」 「OK。下調べして作戦立てるか。」 「嬉しい。早く快を私のものにしたいわ」 尚人兄さんは私の5つ上の兄。兄も快に負けず劣らずイケメン。 モテモテだけど、特定の女は作らない。 女は性欲を満たすだけの道具。 そんな兄を味方にしたら、あの女なんてすぐにどうにでもできる。 「パーティーやろう!ホームゲームの方が動きやすい」 「パーティーっていっても理由がないだろう・・・」 「理由なんてなんでもいいんだよ。若手経営者の親睦パーティーとか  でいいんじゃないか?で豊島の取引先をたくさん呼べばあいつも  くるしかないだろ。パートナー同伴必須にして」 「さすが、尚人兄さま。会場はどこにする?」 「会場はうちの系列のプラチナホテルでいいだろう。 招待状だして・・・そうだなあ1ヶ月後くらいにやろう」 この行動力がステキなのよね。頼りになるわ・・。 1ヶ月後が楽しみだわ。
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