episode 8

1/1
1002人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ

episode 8

今はいつの何時?? 体は言う事きいてくれない。何回抱かれたか分からない。 隣では快が寝ている。 ちょっと体を動かしたら、快が私の体を抱き寄せる。 「佐那・・・やっぱりお前とのSEXは最高だ。お前を抱いた後は 不思議なくらいぐっすり眠れる」 「快はいつも眠れないの?」 「仕事が忙しくて疲れているはずなんだが、ぐっすり眠れることは少ない。 だから女を抱いて気分を紛らせて眠っていた。それでもこんなにぐっすりは 眠れない。」 「私だけとなんて無理でしょ?」 「そんなことはない。他の女は全部切る」 「その方がお見合いする人にもいいですよ」 「佐那・・・俺は佐那と一緒にいることに決めたんだ」 「勝手に決めないで。」 私も快を好きになっている。でも私は結婚がしたい。 快はきっと結婚なんて考えてない。それなら結婚を前提のお見合いをして その人と結婚した方がいいんじゃないかな・・・。 私は脱ぎ捨てられた服を拾う。 「とにかく。お互い相手に失礼のないようにしましょう。」 「面倒だな。どんな奴かもわからない」 「写真とか見てないの?」 「いつも見ない。第一印象のインスピレーションで決める」 「今までうまくいった人はいないの?」 「1人しつこく付きまとってくる女がいて困ったしか記憶がない」 「・・・・」 「来週の金曜日の夜になったと親父から連絡があった」 「私も金曜日の夜なの。ご紹介してくれた方のご都合で。」 「佐那。見合いが終わったらあの店で待ってろ」 「うまくいくかもしれないでしょ?」 「俺はお前がくるまで待ってる」 「・・・・うまくいかなかったらね」 2週間連続で週末2日間を快と過ごした。 出会って2週間なのに、付き合ってもないのに体の関係だけ濃密。 こんな女と結婚したいとか思わないよね・・・。 快の隣をから離れることに後ろ髪をひかれながら自分の家に戻るのだった。 バスルームの鏡の前の自分を見ると、消えかかってたキスマークが上書き されていた。首筋にひときわ目立つキスマークを見つけた。 「もう・・・お見合いだっていってんのに・・・」 でもキスマークを見ると快との事を思い出して体が熱くなる。 来週の今頃、私は誰と一緒にいるんだろうか・・・・。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!