時の楔

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 鎖や大剣を操る女が居た。  その恐ろしいほどの美貌と恐ろしいほどの魔術の腕に、人々は当然のように恐れを抱き、そして当然のように守られていた。  その女の名は知られていない。  ただ、常に巫女装束を身につけていたり、どこか不可解な行動や発言から神が宿っている、などと言われ、こう呼ばれている。 ———(クサビ)ノ神子
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