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淡く透き通った白い肌、朝露が光を反射しているような輝きを散りばめた金色の髪、夏空のように澄んだ青い瞳、薔薇のように赤く艶かしい唇。年齢はまだ十代だろう。
稀に見る美少女に、ジミーは思わず生唾をのみ込んだ。
画面の中で少女が少しはにかんだ。その愛くるしさに、ジミーは心臓を鷲掴みされたような息苦しさを感じた。
見つめていると、少女が何かのメモ書きをこちらへ提示した。それと同時に画面下に長方形のボックスが現れ、ボックスの中ではカーソルらしきものが点滅を繰り返している。
「なんだよ、その文字を入力しろってのか?」
あからさまなヤバイ感じにジミーが躊躇していると、画面の中で少女が着ているシャツを脱ぎ始めた。
「これは、やべぇ……な」
真綿のような白い肩、華奢な鎖骨の下に垣間見える豊かな裾野。画面から見切れている部分が想像を掻き立てる。
少女がメモ書きをヒラヒラさせて、画面下のボックスを指さす仕草を繰り返している。
「それがパスワードなのか」動画の続きを見たいなら「入力しろってことか?」
さすがにそれはヤバすぎるだろ。
少女が少しいじけた表情で横を向いた。わずかに姿勢を高くする。見えそうで見えない、計算ずくのポジションに気持ちが焦らされる。
さすがにヤバイって……。
少女は元の姿勢に戻ると、上目遣いに恥じらいの表情を見せた。頬がほんのりと淡いピンク色に染まる。
その顔を見た瞬間、ジミーはマグマが噴出するような衝動を抑え切れなかった。
Let me in.
ジミーが入力すると、画面の中で少女が瞳を耀かせ、歓喜の表情を浮かべて言った。
『Please,come in.』
愛らしい容姿からは想像できない、まるで地鳴りのような響きの声が、ジミーの耳を覆った。
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