582人が本棚に入れています
本棚に追加
いろいろあって、ついに本当に婚約した私と
瀬戸君。
まさかこんなに早くことが進むとは思ってなかった
から、まだ少し戸惑ってる。
でも瀬戸君は式場のことから、何から全て
テキパキと要領よく決めていってくれるから
助かってたり。
今日も週末の貴重な休みを使って、結婚式の
打ち合わせに行った。
その帰りのこと…
さっきからどうも様子のおかしい瀬戸君に
私は思い切って声をかけることにする。
「ねぇ、瀬戸君。」
私が声をかけると、ピクリと反応するのが
分かった。
やっぱり何かおかしい。
基本的にみんなの前でも、私の前でもにこやかな
瀬戸君が今は無愛想と言うか…ちょっと
不機嫌な顔をしてる。
隣を歩く瀬戸君は、歩調を緩めることなく進む。
でも、繋いでいる手は強く握られた。
私は何か怒らせるようなことをしたのかな？
最初のコメントを投稿しよう！